うー。
風邪ひいた~。
ってなわけで昨日はさぼってしまった・・・。

そんな若干鬱な中、当ブログにおいては珍しい低レベルなコメントがあり、爆笑。(爆)
コメントがついたのは、「金九は誰を殺したか(二)」。

■どうかしてるのはおまえらだ

日本人て本当にあほだらけ。
あ~かわいそう~(涙)
自分らの罪も知らないでふざけたことばっか・・・まぁあほって死なな治らんしどーしょーもないねっ!みんないっぺん死んでわびろ!

金 (2006-03-23 11:32:49)
ゲラゲラゲラゲラ

史料つかってる者にこういった罵倒、かなり無駄だよ、金さん。(笑)

頭が悪いのですね


さて、前回外務大臣陸奥宗光からイケイケの指示が来たわけですが、現地の井上馨は対応に苦慮してるのか、「思い遣り」を発揮しているのか、同日付で次のような電文を送ります。
1895年(明治28年)3月1日付『機密第16号』。

去月25日電稟及置候通り、本年機密貴信第4号を以て御送附相成りたる、鉄道建築電信線布設及び開港に関する條約案を、同24日杉村書記官を派し当外務大臣に提出したる処、同大臣には鉄道條約案に就ては格別異議無之様子に候得共、電信約案に就ては彼の意向は容易に同意を表せざる様に見受けられ、且つ同大臣より鉄道の敷設の如き、目下急に迫り居れども迚ても我国力の其負担に堪ゆ可きものにあらざれば、勢ひ貴国の力に依て之を建設せざるを得ず。
唯電信に至りては、不充分ながら従来我国に於ても生徒を養ひ取扱はしめ来れば、今後とても取扱の出来ぬ事有之間敷と存ぜられ、且つ従前我義州電線を清国に於て管理したる時の如き、貴国人を始め諸外国人等は、朝鮮の独立権を毀損せられたりとて之を非難したるにあらずや。
然るに、今日再び此の如く貴国と條約するに至りては、恰も支那を咎めて之に倣ふに致たる者にて、我内閣の同意を得る事当然と甚だ案ぜらるる旨申出たる由に有之候。
依て本官熟考するに、目今我国の朝鮮に於けるや、我は恰も監督者の立役者たる地位に立居れば、我勢威に依り如何なる要求をも朝鮮政府を承諾せしむる事難からんと雖も、鉄道を我手に取り、猶之に加へて電信迄も悉皆我手に取入れんとする事は、朝鮮人の感情を害するは外見上も甚だ宜しからずと被信候に付、我政府に於て此際熟と諸外国との関係をも勘考せられ、何分の御銓議相成り候様致度と存候。
鄙考では、我軍用電線は朝鮮政府にて財政の整理成り、維持の見込相立次第総て之を譲渡す事となし、譲渡後に於ても猶我電信技手若干名を雇入させ、通信取扱方につき不都合なき方法を立てしめ、而して別に秘密條約として将来戦争其他の事変等により、同電信の本邦に取りて必要なる場合に於ては、臨時我官員を派して之を管理するの約束をなさば充分なる可しと相信じ候。
就ては、右電信條約案及同秘密約案相添ひて申進候間、何分の御詮議相成様致度、此段及上申候也。
2月25日の電稟については、探し出すことが出来ていません。

で、鉄道建築電信線布設及び開港に関する條約案に関して、この時の朝鮮国外務大臣金允植に提出して協議。
鉄道条約案については、建設維持費等の負担に朝鮮国が耐えられないため異論無し。
しかし、電信約案に関しては、不充分ではあるが朝鮮国で技師等を育成し取り扱わせて来たのであり、今後全然取扱できないという事も無いだろう、と。

いや、電線直せっつう要求に全く応えないから、仕方なく日本で軍用電線引いた過去があるわけですが。(笑)
おまけに、1年平均80日も不通な状態があるわけで。
不充分と言うより、使えねー。(笑)

まぁ、上記のような理由から、電信の管理を日本で行うような3月20日のエントリーの電信条約案になったわけです。
しかし、朝鮮側の言い分である「従前我義州電線を清国に於て管理したる時の如き、貴国人を始め諸外国人等は、朝鮮の独立権を毀損せられたりとて之を非難したるにあらずや。」には、当然一理ある。
つうか、この辺、さすが宗主国様。(笑)
独立国に価しない国を独立国扱いしようとして、悉く失敗する日本とは、大きく違いますね。

というわけで井上は、軍用電線を将来的に朝鮮に売却する事を主眼とした条約案を作成するわけです。
では、井上の作成した「右電信條約案及同秘密約案」を見てみましょう。

電信條約案綱領
一.釜山より京城を経て義州に達し、并に仁川より京城に達する日本軍用電線は、朝鮮政府にて財政を整理し之を維特する見込相立たる時は、日本政府より相当の代価を以て之を譲渡すべし。

二.第一條の軍用電線譲渡以前に在ては、京城・元山間の朝鮮電線は之を日本政府に借受け、前條の軍用電線と連絡して之を取扱ふ可し。
本線借入中は、同線に於ける小修繕は日本政府にて之を負担し、大修繕は朝鮮政府の負担に帰すべし。

三.第一、第二條に記載したる各線を日本政府に於て取扱ふ間は、朝鮮政府の官報は無料にて取扱ふべし。

四.日本政府は、朝鮮技術者を養成する見込を以て各電信局に可成丈朝鮮技術者を使用すべし。

五.第一條の軍用電線を朝鮮政府へ譲渡したる後は、同政府に於て相当の電気技術者を養成し、電信建築通信の業務を適当に施行し得るに到る迄は、釜山より京城を経て義州に達し、及び仁川より京城へ、京城より元山に達する電線を適当に取扱ひ、若し破損あれば迅速之を修理せんが為め、日本電信技術者若干名を雇用す可し。

六.京城より公州及び全州を経て釜山に達する旧線は、之を修理し、均しく通信を取扱ふ可し。

七.仁川より京城を経て釜山へ達する電線を通過する日本政府の官報は、旧新両線とも明治18年12月21日訂結の海底電線設置條約続約第4條に従ひ、半価とす可し。


電信秘密條約案
釜山より京城を経て義州に達し、并に仁川より京城へ、京城より元山に達する電線は、将来朝鮮国に於て国内若くは外国との戦乱興り、日本国に関係したる時は何時にても日本政府より各電信局に官員を派し、軍用電信を取扱ふ事を朝鮮政府に於て予じめ許諾す。
まぁ極端な話、電信がきちんと運営されて、他国に売り渡されなければ良いわけで、それを踏まえた上での譲歩案という事になるかな?
というか、日清戦争前の電信関係って、相当酷かったんだろうねぇ。。。

で、2月25日の電稟に対して、陸奥も再び同じ日に電文を送ります。
1895年(明治28年)3月1日付『機密送第13号』より。

鉄道電信條約の件に関し、本月25日発電信を以て御申越の趣了承。
御来示の趣に依れば、朝鮮政府に於ては鉄道建設の義に付ては別に異存も無之候得共、電信譲渡の義に付ては同意せざる模様相見へ候由に候処、本大臣の見る所に依れば、将来の政略上電信丈けは、是非とも此際我手に取入置候事必要と信じ候。
御来電中、戦時の為めには秘密條約云々の義御申越には候得共、他日戦争の起るに当り、朝鮮国にして若し我同盟とならば別に條約を要せず。
若し又我敵となるに於ては、該條約は無効と相成り可申に付、何れにしても今日より秘密條約を締結し置くの必要は有之間敷と信じ候。
就ては、兎に角今日の好機会に乗じ、朝鮮の全電信線を我管理の下に置くことは、将来の為め極めて必要と存候に付、朝鮮政府に対しては可然御談判相成候様致度存候。
先般及御送附置候條約案にて御承知の通り、(電信條約案第9條) 将来朝鮮政府に於て相当の代価を支払ひ候上は、電信線は総て同政府に返付可致規定に相成居候に付、若し強て異議を申出候はば、右年限を短縮致候事は本大臣に於ても別に異存無之候に付、此段御含置有之度候。
且又、前任大鳥公使と金允植との間に締結相成たる暫定條約中にも、我軍用電信は将来保存し置候様規定相成居候事に有之候得ば、他の電信線をも我政府に於て管理致候とて、外見上に於ては差したる違も有之間敷候間、此際断然我手に入置度存候。
本件に付ては、総理大臣とも協議の上、末松法制局長官より閣下へ委細可申通筈に付、尚同官より御聞取相成度此段申進候也。
電信線買い戻し年限を短縮する程度なら兎も角、電信線の掌握にはこだわる陸奥。
まぁ、井上の言う「電信秘密條約案」に関しては、陸奥の言うとおりでしょう。
日本の同盟国となるなら秘密条約は不要であり、敵国となれば反故すから、と。

さて、このように強硬姿勢の陸奥と現地で悩む井上。
これからどうなるのでしょうか。


今日はこれまで。



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