【やっちゃダメ!】 「みなさん、考えてください」と言って、すぐに答えを・・・・ | リピートされるセミナー設計の法則

リピートされるセミナー設計の法則

うまくしゃべるとか、参加者にうけたいとかではなく、如何に参加者が「また参加したい!」と思わせるセミナーができれば大丈夫!
集客がまめでなくても、ブログの更新がたまにでも、リピートされるセミナーをどう設計したらよいのか、その技術をお伝えします。

先日参加したセミナーで、あったんです。


「さて、これは皆さんに考えていただきたいのですが、XXXはどうなるのがいいと思いますか?」


「そうだなあ、、、、これは」





と考え始めた瞬間に、その講師は、

「ZZZZZなんです。」って


答えを言ってしまったのです。


そんなあ~~~~。
せっかく考えようとしていたのに。




この点での問題点は、こんなことです。

 1.考える時間がなかったので、「なんで考えさせてくれなかったんだ」と講師に対して不満に思う。
 2.考えなかったことで、せっかくの学びや気づきの機会がなくなる。



ほかにもあるかもしれませんが、とりあえず重要な2点ほど。



最初の講師に対しての不満は、これだけなら大したことではないと思うかもしれませんが、実はこれで参加者と講師との信頼関係が一気に崩れていきます。


信頼関係=ラポール



一度崩れた信頼関係を取り戻すのは、何もないところから始めるよりも数倍も大変なんです。

何でもないように思うかもしれませんが、
知っている人にとっては、これは恐怖です。



それから、2番目のことで。。。。


学びや気づきというのは、講師から参加者への質問をすることでより深く広くなります。

ただ情報を言うのに比べ、質問するのことは、何倍もの気づきや学びの量になるのです。



なので、質問をしたところまではすごくよかったんです。

しかし、、、、


せっかくの参加者の学びを止めてしまいました。




会社では、、、

上司が部下に「ああしろ、こうしろ」とよく言いますが、
この言われている部下は、何も考えずに言われたことを忠実にやろうとします。


そう、この時の部下の思考には、自分の考えはなかなか入りません。



そこで、この上司が

「こうなるためには、どうしたらいいと思う?」

という質問を部下に投げていたらどうでしょう?


部下はそのことに対して、一生懸命に考えます。
考えた結論が良いにしろ悪いにしろ、とにかく部下がベストだと思うことを考えます。


この考えさせるようにすることが、将来への部下の伸びにつながるのです。

実は、これがコーチングスタイルの部下と上司のコミュニケーションです。



さて、セミナーの参加者にたくさん学んでもらいたいと思うのが講師というものだと思いますから、何が必要かというと、「学びのために講師がすることは、質問をして、参加者に考えさせる」ということではないでしょうか。



「みなさん、考えてください」と口にしたら、かならず数分は考える時間を取りましょう。