加藤賢治のブログ

日本および世界の世事万般について、日々、渾身の一撃をお見せします!


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陸上に十種競技という競技がある。走って、跳んで、投げるという陸上の10種目の競技を1日12時間、5種目ずつ2日がかりで行い、それぞれの記録を点数化してその合計点数を競うスポーツである。日本ではあまり人気がないが、欧米では勝者は「キング・オブ・アスリート」と讃えられ、人気がある。


その十種競技にコンスタントに8,000台の点数をマークし、世界に通用する日本人選手が出てきた。スズキ浜松ACの右代啓祐 (うしろ・けいすけ)選手(28歳)である。北海道江別市の出身で、もともとは走り高跳びの選手だったが、高校3年の時に混成競技(8種)に転向し、2011年6月の日本選手権で日本人として初めて8,000点の壁を破る8,073点を出し、2014年6月の日本選手権では8,308点まで点数を伸ばし、同年9月30日・10月1日に行われた仁川アジア大会では8,088点を記録してこの種目では日本人選手として24年ぶりの金メダルを獲得したのである。


因みに、十種競技の世界記録は9,039点であり、オリンピックでメダルを獲得するためには8,600点以上の点数が必要になると思われる。また、右代選手が自己最高記録の8,308点を出した2014年の日本選手権の記録を分析してみると、彼は走幅跳や走高跳などの飛ぶ系や、砲丸投や円盤投などの投げる系の長さや高さを競う種目では世界記録の65.7~82.9(%)の力を発揮し、100mや1,500mなどのタイムを競うスプリント系の種目では世界記録の115.0~132.7(%)の記録を出している。


この右代選手について私が何に引きつけられたかといえば、4月27日の「NEWS23」を見て知ったのだが、彼のスプリント部門のコーチが町の70歳のふとん職人であることである。その名を青木誠一さんといい、37歳の時に初めて陸上の大会に出場した全くの素人で、陸上雑誌を定期購読して独学でスプリントを勉強し、近所で子供たちのために陸上教室を開いていたが、ある陸上大会でたまたま右代選手を見て、彼の下に歩み寄り、「私の陸上理論を聞いてくれないか」と売り込んだのだという。


すると、右代選手の細君が青木氏の教え子であることがわかったりして話が弾み、結局右代選手は青木氏のコーチを受けることになったのだそうだ。いざ練習を始めてみると、ふとんを使ったスタート練習など陸上の常識にはないユニークな練習が効いたのか、練習で行う50m走のタイムが3年間で1秒近くも速くなり、元々苦手だったスプリント部門で高い点数が出るようになって、日本のトップ選手へと成長したのである。


私がこのニュースに引きつけられたのは、私たちには誰でもこのような運命的な出会いに遭遇する可能性が残されているのではないかと思えたからである。1人の人間として親友に、あるいは職場でメンターに、最大の理解者に、また教える方の立場としては自分の理論が生かせる教え甲斐のある教え子にめぐり合うというように、である。


ただ、TBSが右代選手のコーチは5人いるにも拘わらず、青木氏しかいないのではないかとも受け取られかねないような放送をしていたのは気になった。8月22日から北京で開催される「世界陸上」の放映権があるTBSとしては視聴率を上げるためだったら、何をしてもよいと考えているのだろうが、単に事実の一面だけを切り取って面白おかしく宣伝するという姿勢には疑問を感ぜざるを得ない。


それはともかく、右代選手の8月の「世界陸上」と、2016年8月のリオデジャネイロオリンピックでの活躍が楽しみである。


そして、私たちは右代選手と青木コーチのような運命的な出会いに期待するのである。勿論、自分をしっかり磨きながらである。

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