【ワシントン9日共同】
9日付の米紙ワシントン・ポストによると、米政府はこのほど、地球温暖化の影響で生息域が脅かされているホッキョクグマを「絶滅危惧(きぐ)種」に指定するかどうかの検討を始めた。
指定を受ければ、地球温暖化を理由に哺乳(ほにゅう)類が保護対象となる初のケースという。
米政府は今後60日間、専門家や市民の意見を聴取し、1年以内に指定の是非を決めるが、政府当局者は指定される可能性が高いとの見通しを示している。
同紙によると、ホッキョクグマは現在2万-2万5000頭が生息しているが、気温上昇による北極の氷の面積縮小で生息域が狭まり、カナダのハドソン湾西部では過去10年間に生息数が15%減少したとの報告がある。
(共同通信・2月9日)