小学校へ上がる前に先取で「さんすう」を学習する場合

 

ほとんどの方は、以下の点に注目します。

 

①数字が書ける

     →100までができればすばらしいという方が多いですね

②足し算ができる

③引き算ができる

     →数が大きければ大きいほどすごいとされるようですね

 

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ここからは…出会ったある生徒さんの話をします。(以下A君と呼びます)

 

出会ったのは、A君が小学1年生の夏でした。

 

「算数がめっきりできなくて…」というお悩みでした。

 

面談にて詳しくお話をきいたところ、

5歳から幼児教室へ通っていて、

卒園児には、

「100まで数字がかける」

「足し算ができる」

「引き算ができる」

という状態だったそうです。

 

しかし、小学1年生になったら、

「足し算ができない」

「引き算ができない」

と、いうことでした。

 

「え!?できていたのにできない!?」

 

不思議に思いますよね。

 

体験授業の際に、A君と算数にチャレンジすると…。

 

A君は

「2+6」はできるけど「6+2」は出来ませんでした。

 

「3と○で10」という問題で○に入る数が分かりませんでした。

 

「14は○と4」という問題で○に入る数が分かりませんでした。

 

「1→3→○→7→9」の問題で○に入る数が分かりませんでした。

 

「15と12」でどちらが多いかという問題を間違えました。

 

文章問題では式を立てることができませんでした。

 

でも、1から100までを口で唱えることもできますし、

1から100まで続けて数を書くこともできます。

 

足し算に関しては、得意な数字と苦手な数字があります。

「5」が出てく答えが「10」を超えない足し算は得意です。

 

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幼児期から「さんすう」を学んでいたにもかかわらず、どうしてこうなってしまったのか…

 

理由は「学び方」にありました。

 

A君は以下の順序で学んでいったそうです。

 

①数を書く練習

②足し算(指を使って数える)

③引き算(指を使って数える)

 

これには大きな落とし穴があります。

 

幼児「さんすう」は、

   「さんすう力」をつけるために、

   「考える力」を養うものです。

 

数が書けることは最後でもいいですし、

むしろ足し算の式・引き算の式を見て計算ができるのは、一番最後の砦です。

 

A君にとって「さんすう」とは、「数字」の羅列であって、「指をつかった技」の習得でしかありませんでした。

 

A君が

 

「2+4」はできるけど「6+2」は出来ないのは…

し算「増える」「合わせる」という意味であることが理解されていないため、片手だけで処理ができないとできません。

 

「3と○で10」という問題で○に入る数が分からないのは…

「14は○と4」という問題で○に入る数が分からないのは…

数は数と数が合わさってできていること数はわけられるこ、物があるということ表せるものという認識ではなく、数=「記号」という認識であるのです。

 

「1→3→○→7→9」の問題で○に入る数が分からないのは…

「15と12」でどちらが多いかという問題ができないのは…

数字は1~100までが一つ一つ、物が増えていった結果であることがわからないのです。

 

文章問題では式を立てることができないのは…

足し算・引き算の計算は、記号同士、指を使った技でしかないのです…

足すこと、引くことの意味がわかっていません。

 

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小学生上がる前けたい「さんすう力」は、

計算技術よりも、

文章問題

どんな考え方や道具を使ってでも

答えを導き出せるという

「考え方」です。

 

以下問題は実際に幼児クラスの皆さんが文章問題でといている問題です。

 

問題 3つのふくろには、3つずつリンゴが入っています。

    全部で何個ありますか?

 

この問題に対していろいろな解き方を見せてくれます。

 

積み木と、おままごと用のお皿を持ってきて、

お皿にリンゴに見立てた積み木を3つずつ並べながら、数える子。

 

袋の中に絵をかいて、数える子

 

足し算だ!と分かった子は、3+3をして、6にまた3を足して答えを出します

 

この模範解答は、「3×3=9」で「9個」が答えです。

しかし、幼児期は、この「考え方」を学び、実際に「式」として学ぶときに、

「こういう時に使うのか~」という

発見へと導く経験値の貯蓄期なのです。

 

だからこそ、

掛け算の問題も、割り算の問題も、足し算も引き算も、

これが割り算です!

これが掛け算です!

これが足し算です!

これが引き算です!

 

と、いうような先入観なく、

「意味」を「考えながら」、体験値を増やしていけるのです!

 

これができで、はじめて、

「数字がかける!」

「足し算の計算ができる」

「引き算ができる」

で、十分なのです!

 

 

実際に小学1年生が躓くのは、

 

計算以外の分野です。

 

いくつといくとに分けること

10のまとまり

     →10のまとまりが苦手だと、繰り上げ繰り下げ問題も苦手です…

20以上数の集合

100より大きい数

図形

式をたてること

 

計算技能=「さんすう力」ではないのです!

 

黄金期を大切に

先入観を持たせない学習が理想ですね★

 

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「今」も「これから」もこども達の可能性を広げるお手伝いを「志事」として邁進していきます!

最後までお読みいただき、心よりお出会いに感謝申し上げます!

 

こども総合知育研究所 幼児教室 ドリームキッズ