修羅と言うのはおそろしいものだ。


本文でとりあげる「カチカチやま」は
そんな修羅の恐ろしさを端的に表した
作品であると言える。

あるところに畑にイタズラして
おじいさんとおばあさんを困らせる
タヌキが居た。
おじいさんとおばあさん
主におじいさんは激おこだった。
激おこおじいさんは、イタズラ狸を捕まえ
縄でグルグルにして
狸汁にするようおばあさんに伝ると
畑仕事に行った。

するとタヌキはおばあさんにこう言ったのだ。
「もう悪さはしない、家事を手伝う」

いや。もうおかしいだろう。
今までしでかしてきた事と家事が
等価だとでもいうのだろうか。

もちろん家事は重労働である。
しかし、もうちょっと何かなかったのだろうか。
と言う気持ちは押させる事は出来なかった。

さらにあり得ないのはそれを
聞いたおばあさんの行動である。
なんと縄をほどいてしまったのだ。

案の定
と言うか分かりきっていた展開だったろうに
タヌキは脱出すると同時におばあさんに対し
殴る?蹴る?の暴行を加えた。
タヌキのくせに噛みついたり引っ掻いたり
ではないのだ。
あくまで人間臭くおばあさんをやっつけてしまったのだ。

捨て台詞もなかなかのものだ。
「ははーん。バカなババアめ、タヌキを信じるなんて」
そう言い捨ててタヌキは裏山に
逃げて行ったのだ。

とんでもねぇタヌキだ。

しかし

家事に価値を見出してしまったおばあさんも
おばあさんだ。
そこに畑仕事を終えて晩御飯の狸汁を
楽しみに帰ってきた
おじいさんが見たモノは…

ボコボコにされたおばあさんだったのだ。
おじいさんは茫然とした。
茫然とした理由が楽しみにしていた狸汁の
素材が逃げたからではない事は明白だった。

そして、そこには
状況を把握し、修羅と化した


うさぎさんがいた。


うさぎさんはタヌキをしばかりに誘い
背負ったたきぎに
躊躇なく着火。瞬く間に
「カチッ・・・カチッ・・・」と
音を立てはじめる。

タヌキは音が気になり、うさぎさんに尋ねる。
するとうさぎさんは
「この山はカチカチ山さ。だからカチカチ言うんだ。」

何言ってるんだろう。
まったく意味が不明である。

しかし、結果としてタヌキは騙され
そのうち、炎を背負う形となったタヌキは
背中を大やけどした。

次の日うさぎさんはカラシを練って
 作った塗り薬をもってタヌキの元に行き
背中に塗りたくった。

修羅となったうさぎに容赦など
あろうはずがないのだ。

その次の日
うさぎさんはタヌキをだまし魚釣りに誘った。
まだやけどの傷も癒えず
と言うか悪化してるだろうに釣りに誘った。

本当に容赦がないのである。
しかしタヌキは魚釣りに出かけ
昨日からしを塗りたくった張本人の
すすめる泥の舟に乗った。

当然ながら泥の舟はくずれ川の中に沈んだ。

タヌキは
「うわー助けてくれー!舟が溶けてくよー!」

こいつ、アホなのだろうか。
なぜ、前々日に背負ったたきぎに火を放ったヤツの言う事を聞いたのだろうか。
なぜ、、、
前日せなかにからし塗ったやつの
言う事を聞いたのだろうか。

そして、あまりに不憫だったのだろう。
一生懸命あやまったタヌキをうさぎさんは救い
おじいさんとおばあさんの家に行き
今までの悪事を謝罪させ
これからの善行を約束させた。

さすがにおじいさんも、おばあさんも
ドン引きだっただろう。
そしてうさぎさんを怒らせると恐怖でしかない。
と震え上がったに違いない。

そんな状況で
みんな仲良く暮らしましたとさ。

とはならないはずだ。


この物語には必ずうさぎさんによる
恐怖政治が後に続いたに違いない。
そう自身は考え
もし、仮に目の前にうさぎさんが居た
あかつきには最敬礼でやり過ごそう。
そう思う所存である。

すいすいすーだらだっだ
すらすらすいすいすいー

レオ=レオニ作 スイミーである。

物語は広い海のどこか。
小さな赤い魚の群れの中に居た一匹の
真っ黒なスイミーが主人公のお話である。

楽しい生活も突然終わりがやってくるのだ。

捕食者Mによって…
なんと赤い兄弟たちは1匹残らず
呑みこまれてしまったのだ。
ミサイルのように突っ込んできたらしい。
きっとその後おいしくなった捕食者Mは
食物連鎖の中で消えていくにしても
スイミーには大きな傷痕を遺した。

命からがら逃げのびたスイミーは傷心は
海にある様々な景色に
心が癒されていく様が描かれている。

しかし、ここはツッコミ処満載である。
水中ブルドーザーみたいないせえび…
舞台は三重県、伊勢湾だろうか。

見たこともない魚たち。
見えない糸で引っ張られている…
それはきっと疑似餌だ。

風にゆれるもも色のやしの木
みたいないそぎんちゃく…
やしの木?

うなぎにいたっては一体どれほどの大物だろう。
顔を見るころにはしっぽを忘れているほど長い。とあるのだ。

とんでも無い大物である。

そんな長い?旅路の末
スイミーは岩かげに見つけたのだ。
スイミーと「そっくりの」小さな魚の
兄弟たちを。

でも、考えてほしい。
そっくり、と言う割に魚の色は赤色だ。

大きさだけで判断していたのだろうか。
それにしても黒と赤はだいぶ違うとは思うのだ。

そしてスイミーはさそう。外の世界を
見てきた世界を新しく出逢った兄弟たちに
見せるために。

しかし兄弟たちは拒むのだ。
大きな魚に食べられてしまうから。と。

そしてスイミーは考えに考えた末
仲間みんなで泳ぐことを提案した。
塊で泳ぎ
そして1匹の大きな魚に見せるために。

そして
スイミーはその大きな魚の「目」の役割を
買って出た。

ご存知のように生き物にとって「目」は
非常に重要な役割を果たす器官の一つ
である事は間違いない。
ここで目の役割をスイミーが担ったことも
大きな意味があるように思うのだ。

この物語で自分はもっともこのシーンに
感銘を受けたのだ。

スイミーは数少ない沢山の世界を見てきた
いわば少数派の存在なのだ。
少数派はいつもワクワクしている。
多数派は、いつ来るか分からない恐怖に
おびえて生きている。

そう言う風に映った。

この物語をみて
自分は自分の知らない世界も沢山あり
そこには沢山のワクワクがある。
自分も見てみたい。そう思うようになった。

これは自分にとって素晴らしい
気付きだったのは言うまでもない。

そして、もう一つ。

岩かげで見つけた兄弟たちはじっとしている事が安全だと思っていたのだろうが

いや。あんたら赤色。
岩かげでも目立つ気がする…
と言う何とも言えないツッコミだったのだ。
隠れるならイソギンチャクとかがいる所の方が
安全だと思う。
隠れる場所も落ち着く場所も、もっと適切にある。

そう感じたのは自分だけではないはずだ…

ものすごく余談にはなるのだが
仮にスイミーと兄弟たちの色が逆だった場合

黒い大きな魚で真っ赤な目
相当怖いやつになるな。でも、その方が
しっくり来るな。と思ったのは内緒の話である。
らっらっらっ 言えるかな?
きっみっはっ 言えるかな?
らっらっらっ 言えるかな?
ポ○モンのなまえぇぇぇぇええっ!

ご存知ポケモンである。

かすかな記憶を頼りにプレイを終えた感想を
書こうと思う。
既に相当な年月がたっているため
一部誤りがあるかもしれないが
気にせず書き連ねて行こうと思う。

たしか、一番初めにやったポケモンは
赤だったはずだ。
そして、最初に選んだポケモンはヒトカゲだ。

まっさらなマサラタウンでいきなり訳も分からず進もうと草むらに突入しようとしたら
自称?公称?権威の翁?博士が
止めに入ってきた。

いきなり無礼な!と思ったのは束の間。
草むらに入るとモンスターがでるのだ。
たしかコラッタだ。
しかし、コラッタは謎だ。
なんで進化したらネズミになるんだ?
元はなんだ?犬なのか?

ドードーとかなら分かる。
頭が増えるくらいなら理解できる。
しかしレアコイルとダグトリオはどうだろうか。
あれ、コイル×3、ディグダ×3じゃないだろうか。

逸れてしまったが
幼馴染のじーちゃんにポケモン図鑑なる
胸アツなアイテムを貰う。

そして最初の相棒決めだ。
火、草、水の3種から選ぶのだ。
トカゲ、カメ・・・あと・・あれはなんだろう。カエルか?
名前から察するにタネなのだが
下についてるアイツはメインでは
ないのだろうか。

当時そのように疑問を抱いていた。
結局分からずじまいだったが
さほど大きな問題ではなかった。

ヒトカゲを選んだ方なら分かるだろう。
1番目、2番目の刺客の壁の高さに。

そして、トキワの森でピカチュウを求め
虫狩りしてたらいつの間にか
進化しちゃった。なんて経験もあるはずだ。
そのピカチュウも1番目の糸目岩ブリーダーの
前ではただのネズミと化してしまう事を。


序盤の努力が徒労に終わる事に脱力しながら
2番目の前に橋を渡り終えた後に
ナゾノクサ出てきたときは
「こいつで良かったじゃん」
と思ったに違いない。

そんなこんなで2番目の自称美少女との
戦いの際にはもうすでに最終進化形態だった。
何てこともあるだろう。

そこからは一種の無双だ。
3番目とかゴミ箱あさった記憶しかない。
4番目はもはや敵に非ず。

この頃から悪の組織(笑)の暗躍?
が見えてくる。
イマイチ悪さが分からない集団だ。
世界征服を目的としていたはずだ。
でもなんかやってる事のスケールが
いちいち小さかった気がする。

さて。5番目はニンジャマスターだ。
こいつも何か噛ませ犬だった気がする。

6番目にいたってはマスターボール入手の方が
インパクト強すぎた。
あとはテレポート床で何度か途方に暮れた。

7番目のハゲは実は賢いらしいが
クイズがかなり斬新だ。
そして、この頃になると割と
消化試合っぽくなってしまっていたはずだ。

8番目だが、なんでチミがそこにいるんだね?
って言うか買ったら悪の組織解散するとか
そこで宣言するの?
だった。

そして

なんでいつも先にライバルが進んでるんだろう。
この時知る由もなかったのだ。

とりあえず前半の絶望感からの
解放を味わいつつ途中伝説のポケモンを
ハイパーボール+ボタン連打で
必死こいて捕まえた人も少なくないだろう。

そして

持てる限りのハイパーボールをもってしても
捕まえられず、脱力感に苛まれつつ
電源をリセットし目の前でレポート
を書いた状態からのスタート。
勢い余ってヤっちまった時の絶望感も
味わった方もいるだろう。

何を隠そう自分もその一人だ。
ついでに言えば
目の前レポートを忘れて
まさかの洞窟前からだった時は涙した。

何とかして捕まえたフリーザーの強さに
感動しサンダーはどうなんだ?
と使った時の微妙な感じ。

そして、今更感がぬぐえないファイヤーの出現。

色々感じつつもリーグにたどり着いた。

ここで持てる限りの財産をつかい
げんきのかたまりと
かいふくのくすりを
購入し挑んだ四天王。

もはや名前覚えてるのが
キクコとワタルのみ。

残りの二人はお察しである。

ワタルの服装は無いだろう。
と思いつつ繰り出すドラゴンかっけー。
だった。

そして、いよいよチャンピオン挑戦だが

まぁ、なんだ。
若干拍子抜けした。

チミか。

となった。

と言うか忘れていたが、このチミ。
何度も何度も物語中に絡んできては
戦いを挑んできたのだ。
闘うたびに強敵感が薄れてきて
ようやく懲りたか。
と思っていたらまさかの上から登場だ。

そして
三日天下よろしくのチャンピオン交代と
なるのであった。

その後
ハナダの洞窟でミュウツーを入手後はもはや
経験値とお金を稼ぐためだけの存在と
なってしまうポケモンリーグ。
どんどんと初期メンバーから替えられてしまい
もはや作業の一つにしかならない
ポケモンリーグ。

最終的にはエンディングとかも
超絶スキップされてしまうポケモンリーグ。

真の噛ませ犬となったライバル。

伝説の名に恥じない強さを持ったフリーザー。

最後まで戦力であり続けたリザードン。

最弱の汚名を挽回したギャラドス。

通信進化と言う画期的な進化をしたフーディン。

選べる進化のイーブイ。

カジノ頑張って手に入れたポリゴン。

もはや反則としか言いようがないミュウツー。

手に入れてみたらすげぇ強かったカイリュー。

様々なモンスターと共に殿堂入りを果たした。


一度も殿堂入りを果たさなかった

コンパン

に哀悼をささげたい。