代替医療とは何か?【改訂版】
「代替医療」という言葉は、外科医である廣瀬輝夫教授が論文の中で「Alternative Medicine オルタナティブ・メディスン」をこのように訳したことにはじまります。
「正統医療(西洋医学=アロパシー)」に対して、それに替わるその他の医学を総称した言葉として使われています。
「Complementary & Alternative Medicine=CAM:相補・代替医療」という言葉が使われる事もあります。
(個人的には日本ではオステパシーも医師が用いるわけではありませんので、現状では「補完代替療法」と言った方が良いと思います)
廣瀬教授によれば、代替医療は3つに分けられるとされ…
①伝統医学(古代インド医学:アーユルヴェーダ、アラブ伝統医学:ユナニ、中国伝統医学:漢方、など)
②民族医学(ギリシャ、アイヌ、インドネシア、チベットなど様々な民族に特有の医学。タラソテラピー:海洋療法、アロマテラピー:香料療法、オーラソーマ:色覚療法、などがあります)
③新興医学(ホメオパシー:同種療法、カイロプラクティック:脊椎矯正、ナチュロパシー:自然療法、オステオパシー:整骨療法、バイオフィードバック:暗示療法、など)
アメリカのハーバード大学アイゼンバーグ教授は1993年に代替医療を…
「アメリカの伝統的な医学校で教えられない療法」
「病院によって供給されている基準の医学的治療の一部ではない療法」
「アメリカの多くの生命保険会社によって償還されていない療法」
と定義付けています。
当方では、人体構造力学バイオメカニクスに沿った検身・考察を行い、オステオパシーを根幹とした徒手医学Manual medicineによる徒手介入アプローチを「代替療法」と位置付けています。