チベット語を啓蒙したチベット人タシ・ワンチュクに中国当局が懲役5年の判決 | チベットとビルマの難民支援 難民支援NGO"Dream for Children"公式ブログ

チベット語を啓蒙したチベット人タシ・ワンチュクに中国当局が懲役5年の判決


22日、中国青海省の裁判所がチベット語活動家タシ・ワンチュク(33)に懲役5年の判決を下した。「国家分裂扇動罪」だという。これを受け、海外の政府や人権団体から、中国政府が民族の自治を守るという法を無視ししているとの声があがっている。

判決は青海省ユルシュルで出された。アメリカのニューヨークタイムズが、ワンチュクがチベット語の保存と啓蒙の努力を報じたことを受け、ワンチュクは起訴された。

 
ワンチュクは2016年1月に逮捕された。ニューヨークタイムズの報道から2か月後のことであった。これまでの拘束期間は、懲役刑の期間の一部にあてられると思われる。
 
ニューヨークタイムズは、ワンチュクの弁護士 Liang Xiaojun と Lin Qilei の声を紹介した。それによると、ワンチュクは今回の判決を受け、上告する計画だという。また、今回の裁判を傍聴できる家族は2人に制限されていたという。
 
インドのダラムサラのチベット亡命政権、アメリカ政府は、ワンチュクの即時釈放を求めた。
 
チベット亡命政権ロブサン・センゲ首相は、「中国の憲法の下で、チベット人が自身の言語を啓蒙したことが有罪となることは、滑稽」と述べた。
 
「今回のことは、チベット人に基本的人権がないことを示しています。」
 
アメリカのヘザー・ナウアウト国務省報道官は次のように声明で述べた。
「チベット語を教えるために政府に要望をするという基本的人権の行使により有罪になったことに、大いに失望しています。」
 
「中国政府に対し、タシ・ワンチュクの即時釈放を求めます。また、チベット人の宗教、文化、言語を守ることも求めます。」

【亀田浩史訳】
 

 

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