中国当局による飲料水の水路変更に抗議したチベット人数十人が拘束される | チベットとビルマの難民支援 難民支援NGO"Dream for Children"公式ブログ

中国当局による飲料水の水路変更に抗議したチベット人数十人が拘束される


中国青海省当局がチベット人40人以上を拘束した。水源の権利を求める村人と警察の衝突を受けてのことだ。衝突により、数十人の負傷者が出ている。

1日、ツォシャル州バエン・フイ自治県シツァ村のチベット人が、県知事 Ma Jinxi による水路の変更計画に抗議した。計画では、水路は フイ人の多いタルギャ村方向に変えられることになっていた。

 

治安部隊は、建設労働者に対し、飲料水の流れをシツァ村からタルギャ村に変えるためのパイプの設置を命じた。チベット人が抗議の声をあげたが、Ma は聞く耳を持たず、抗議により「衝突や死者」が発生しても責任は持たないと警告した。

 

「シツァ村を流れていた川の流れがタルギャ村に変えられることになっていました。チベット人はこれに抗議しました。」

現地とコンタクトのあるチベット難民ドルジェ・ブムはこう語った。

 

「口論の後、武装警察が現場にやって来て、状況を鎮めようとしました。緊張の中、警察はタルギャ村に組しました。チベット人と警察の衝突が起き、20人のチベット人と10人の警察が負傷しました。」

 

匿名のチベット本土在住のチベット人からの情報と RFA が入手した動画によると、Ma は警察に催涙ガスの発射を命じている。また、シツァ村の2人の指導者も拘束された。さらに、警察は群衆に発砲した。死者が出ないような弾丸が発射されたとみられる。

 

「その後、チベット人は、当局に対し、公平な解決を求めました。チベット人は、真実はチベット人側にあると主張しました。」

 

「拘束された2人の指導者の拘束も求めました。」

 

ドルジェ・ブムによると、チベット人の要求は無視されたばかりか、この語、シツァ村の村人に対し、追加の措置が取られているという。

 
「この2日間で、40人以上のシツァ村の村人が拘束されました。」
 
前述の匿名の人物からの情報によると拘束者は70人にのぼったという。拘束された人のうち、9歳児と70歳の老人を含む36人はその後釈放されたという。また、シツァ村の村人の車両数台も押収された。
 
ドルジェ・ブムによると、警察を負傷させたチベット人が拘束されたという。拘束されたイスラム教徒はいないという。
 
口論は、2日も続いたという。
 
「両方の村からさらに多くの人々が集いました。問題は解決していません。」
 
「衝突で負傷した人々は病院で治療を受けています。」
 
そのうち、56歳の女性は「重傷」で、西寧の病院で治療を受けている。この女性は、事件について口外しないよう指示を受けているという。
 
衝突の際、シツァ村の若者40人は山へ避難した。警察に追跡されたが、雪により追跡を逃れたという。
 
この後、ゴヨク、シンガ村のチベット人もシツァ村への支持を表明し、バエン県役所前で無言の抗議を行った。
 
フイ人は、伝統文化を離れ、中国化し、甘粛省、青海省、雲南省、ニンシアフイ自治州で暮らしている。
 
【亀田浩史訳】
 
元の英語記事はこちら

【8月24, 25日】

ダラムサラを訪ねるスタディーツアー
 
 
 
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