昨日のブログで、「むき出しの好奇心に屈しない」と強い決意を表明した山尾しおり代議士を応援したいと書きました所、多くの反響をいただきました。昨日、お昼ご飯を食べながらバイキングを見ていたら、山尾さんのこの姿勢に対して、「選挙で勝ったから強気に出ている」「他の議員の不倫騒動の時批判していたのに自身の説明責任が足らない」「税金で歳費をもらっている以上公私の区別はない」「前原さんに幹事長を辞退させられたから意地になっている」などすべての出演者が山尾さんを厳しく批判していました。

 

私は、あらためて難しい時代になったなと感じています。政治家が政策を語る内容より私生活が重視されてしまいます。山尾さんが神奈川新聞で投げかけた問題定義や挑戦する気持ちと全然違う次元で話が進んでいきます。政治家が選挙で激戦を制して、憲法改正や安全保障に関して先頭に立って議論する準備をしていることをもう少しリスペクトする気持ちが報道にあってもいいのではないかなと感じました。

 

一方、今回の衆議院議員選挙ではとんでもない人間も議員になっています。大阪9区の小選挙区で落選した足立康史氏は、選挙期間中、演説会やSNSで有権者に「小選挙区で落選したら引退する」「連続落選なら比例枠を返上する」と訴えていました。しかし、選挙区以外の比例票で多くの「足立票」があったと数えられないものを適当な理由にして議員として居座ることを決めました。大阪9区の当選者原田氏約9万3千票、足立氏約9万1千票、服部氏約4万4千票の選挙結果からみて分かる通り、選挙区に13万7千票もの足立氏を支持しない票があったことが事実です。

 

彼は、SNS上では下品な言葉や人の悪口を言い、永田町はアホばかりと威張り、今回の選挙のように有権者に平気でうそをつきます。このような選挙でうそを言って当選して、好き勝手なことを言っている偽物の政治家に対して本来メディアは厳しく向かい合うべきではないかと感じます。

 

政治家の資質を伝えるためには政治家の私生活の部分も重要であるかもしれません。しかしそれがすべてではなく、むしろ政策や政治姿勢の方が重要度は高いのではと思います。そして仮に資質に欠ける部分があったとしても人は成長するし改善することも可能です。やり直しも出来るものであるとも思います。

 

「むき出しの好奇心に屈しない」と強く戦う姿勢を示す政治家と、人の悪口を言い、威張り、うそをつく政治家、どちらが資質があるかということは明らかだと思います。