白土三平にのめり込む・・・(その1) | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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40歳も半ばを迎えようとしている私ですが、

 

今更ですが、

 

大量の漫画を購入して、原点から勉強し直そうとしています・・・。

 

 

 

 

ことの始まりは、

 

2ヶ月前のことです。

 

地元図書館のサイトで必要な書籍を検索していた時、

 

たまたま、ある漫画の在庫を発見したことから始まるのです。

 

その漫画とは、

 

『カムイ外伝』(作:白土三平)という一冊です。

 

 

このタイトルが目に止まって、

 

そのまま予約し、現物が到着すると、貪るように読みふけってしまったのです・・・口笛

 

 

 

 

実は、この白土三平という名前、

 

20年以上前からずっと頭の片隅にあった作者名なんです。

 

というのも、

 

私が19歳の時に通っていた専門学校にて、この白土さんの作品を授業にて使用したことがあったからなのです。

 

それは、映画評論家の佐藤忠男氏(学校長でした。)のモンタージュ理論の講義だったと思います。

 

使われたのは、漫画ではなく、映画『忍者武芸帳』(大島渚監督 1967年)でした。

 

 

この映画は、

 

他に類を見ない画期的な映画でして、それは、その制作過程に理由があるのです。

 

内容はこうです下差し

 

まずは、白土さんの描かれた原画を接写レンズで撮影し、

 

その素材を大島監督が、ご自身のモンタージュ理論に従って編集を行いました。

 

そして、出来上がった映像へ台詞、ナレーション、効果音、音楽を加えることで、見事に映像作品として成立させた一作となります。

 

静止画である漫画を、高度な編集技術によって、息つく暇もない娯楽大作に仕上げたのです。

 

(驚くべき作業ですねぇ〜〜)

 

 

 

 

当時、私が受けた講義の内容は、ほとんど忘れてしまいましたが、

 

(難し過ぎたんですね・・・アセアセ

 

佐藤先生が我々に言われたアドバイスは、今もおぼろげながら覚えています。

 

「この漫画は、読んで損はない、

 

いや、若いうちにこそ読んでおくべきだ」

 

といった言葉だったように思います。

 

こんな経験があったからこそ、

 

ふと目に止まったこのタイトルに、私は惹きつけられたんでしょうね。

 

やり残した宿題を始末したい気分に駆られたのでしょう〜ウインク

 

 

 

 

 

そして、

 

文庫本の15冊を一気に借りて読んでしまった私は、

 

まさに、放心状態のような状態に陥ってしまったのです。

 

それは、

 

一流映画評論家である佐藤先生のアドバイスを無視し続けた後悔・・・

 

この年になって新しいドラマ世界の分野を知った衝撃・・・・

 

作品の底辺に流れる重厚なテーマの存在・・・・

 

作者の魂や信念をねじ込まれる快感・・・

 

そんなことから来る放心状態だと思いますね。

 

 

 

(次回へ続く右差し

 

 

 

 

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