私が、イキイキした青年だった頃・・・
カルチャーという言葉によく悩まされたものです。
その頃は、
無我夢中で映画の勉強をしていた時分でしたから、
そういったカッコイイ流行り言葉に敏感だったんですねぇ〜。
20年も前のことになりますが、
その頃は、このカルチャーというものに出会うためには、
それなりに足を使って、こちらから出向かないといけなかったのです。
インターネットなどはほとんど普及していない時代ですから、
スマホをいじってどうにかなる今とは、大きな違いがあったんですねぇ〜
当時の私は、
そんなものに出会うために、
本屋に行き・・・
レンタルビデオショップへ行き・・・
映画館へ行き・・・
時には、ライブハウスへも行ったものです。
(あとは、美術館でしょうか〜)
私に影響を与えてくれるものは、そういったところに落ちていたんですね。
ところが、
こちらから足を使ってにじり寄っても、
カルチャーというものに門前払いを食らうこともあったのです・・・
こちらが面白くないと拒否するのではなく、カルチャーの方に私が拒絶されることも多々あったのです。
学校の先生に観なさいと言われて鑑賞した『灰とダイヤモンド』(1958年 アンジェイ・ワイダ監督)などは、まさにその良い例ですね。
映画として凄いのはわかるのですが、内容がちっとも入ってこないのです。
「お前のような馬鹿が観るようには作っていません!」
と説教されているような気分になったのを覚えています〜
しかし、
足を使ってたどり着いたカルチャーですから、
当時は、なんとしても食らいついてやろうと必死に勉強などしたものです。
今の時代のように、スマホやインターネットで簡単に出会ったわけではありませんからね。
それなりに苦労して行き着いたという悔しさが残るんですね〜。
(1950年代のポーランドの歴史など、全くの無知なんですから、理解なんてできるはずもないのですが・・・)
私の同級生たちも、
そんなあらゆる時代のカルチャーに対して知識を蓄えようと、皆、頑張っていましたねぇ。
ドラマの勉強というのは、
とてつもなく幅が広くて、
何から始めたら良いのか、次には何に手を出したらよいのか、この辺りに戸惑うばかりでしたケドね。
だからこそ、
毎日、映画を観ていたんですね。
とにかく、新旧全ての映画を観てやろうと、そればかりに必死になるしかなかったんですよね。
いやぁ〜〜、懐かしいですね
周囲の若い方にも映画鑑賞をオススメしていますが、
なかなか見続けるガッツというのは、体の底から湧いてはこないのではないかと思います。
これも、時代の変化ですねぇ。
こう便利になっちゃうと、カルチャーなんてものが、
手のひらの中で収まるものになっている人だっているんだから。
私は、そんなことを思うと、
昭和に生まれて、本当に良かったと胸を撫で下ろす気分になりますねぇ
オヂサンですね。
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