昨日は、
仕事の合間に、
こんな台本を読んでいたのです
昭和51年4月、
明治座にて上演された舞台の台本、
『鳥辺山心中』です。
随分前に、
神保町の古書店にて購入したものですね〜
この舞台、
調べてみると、
なんと初演は1915年なのです〜。
100年くらい前になりますねぇ
こちらの画像は、当時のチラシでしょうか〜。
そして、
作家は、かの有名な岡本綺堂さんです
この方、
新歌舞伎を代表する劇作家なのですが、
日本で初めて岡っ引き捕物小説を書いた方としても有名なんです。
ミステリーやサスペンスの小説世界では、
日本での第一人者なのかもしれませんね。
こんな画像も出てきましたよ
話を台本に戻しますが、
この本はとにかく古いものなので、
(39年前ですからね)
中はガリ版印刷のような味わいになっています。
今の若い役者さんなどは、
こんな台本見たこと無いかもしれませんね〜〜
これだけで、
なんだか気持ちがほっこりとしてきますよ
古いものの味わいですね〜。
さて、
この『鳥辺山心中』は、祇園が舞台のお話です。
武士と遊女の心中物です。
チラリと台本を読んでみても、
武士や遊女のセリフが、なんとも美しいですね。
現在のドラマなどでは、
ほとんどお目にかかれないであろう日本語ばかりです。
私は、そういった言葉が何より好きなので、
この台本は、これ以上は無いご褒美といった感じです
しかし、
今の私には、
かなり手強い本であることも事実です
京ことばや武士ことばの趣まで理解するのは難しいということですね〜。
我々の世代は、
本物の時代劇からは、
隔離させて育ったような世代ですからね。
本物の日本語の理解も、困難な状況なんですね・・・。
特に、
岡本綺堂さんが書かれるような一流作品に、
私の知性が追いつかないのも、悲しい事実です・・・。
いやはや、
この台本の情緒や詩情まで楽しむことが出来るのは、
もう少し先の話になりそうですね
とにかく、
良い教材は手元にあるんですから、
少しずつ味わっていきたいと思います。
この台本が、
長い長い年月を経て、
私のもとにやって来たのも、
縁(えにし)だと感じますしね。
これでほったらかしたらそれまでですが、
しっかりと読み込んであげれば、
大事なモノをもたらしてくれるかもしれません
そんなことを考えると、
なんともドラマティックですよねー
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