ディズニーアニメの中でも、
とびきりユニークな『ダンボ』ですが、
皆さんは、
この名作をご覧になったことがありますでしょうか
何度も観ているのでしょうが、
男性は、そのほとんどが未鑑賞なのではないでしょうかねぇ〜。
しかし、
本来は、
男性にこそこの映画を観て欲しいんですよね
それも、
プロ声優を目指す男性は、マストで観て、多くを学んでおくべき作品なのです。
この物語は、
とても悲しく切ない境遇にある小象のお話です。
冷酷な人間達の象たちへの所業などは、
子供向けとは思えないほど残酷だったりします・・・。
一般的なキャラクターが持つ我々のイメージとは、
随分とかけ離れたストーリー内容なんですよね~。
アメリカでの公開は、1941年。
公開数カ月後に、真珠湾攻撃があったのことになります。
そういった時代ですから、
厳しい内容も含まれてるのかもしれませんねぇ。
さて、
この記事タイトルの「ダンボと江戸」ですが、
これは、
この映画の、
日本語吹き替えについての話になります
まさに字のごとく、
この映画には、
何とっ、
〈江戸〉を感じさせるものがあるのです〜〜
嘘じゃないっ、
これ、ホントなんですよ~
解説しましょう〜。
ダンボの隣りにいるネズミのキャラクターがいますね。
あのネズミ君を知っていますか?
名前をティモシーと言います。
その話しっぷりが、
江戸っ子を感じさせる江戸町人風ネズミになっているのです
実際に、
江戸っ子言葉をそのまま話している時があるんですから、驚きですッ
それはそれは見事な江戸っ子ぶりで、
まるで時代劇のようなんですよ〜。
べらんめえ調のネズミからね、可愛いですよね。
彼は、
独り寂しいダンボが放って置けず、
彼の世話人の様な立場で活躍するのですが、
とっても人情味の厚いオスネズミという設定なのです。
その辺りから、
江戸っ子言葉を使用するに至ったのだと思います〜
このアイデアが見事にマッチングしているので、
とても魅力的なキャラクターに仕上がっているのです。
驚くべきことですが、
こんなところにも、
江戸の言葉や節回し、気質というものは存在するんですよねぇ〜〜。
ドラマ作品を作る人間も、
それに出演する人間も、
江戸という時代についての研究は、怠ってはならないと実感しますねぇ。
今の時代でも、
十分に日本人へ通用する言葉(表現)なんですからね
この映画には、
他にも面白い発見はあります
例えば、
映画のラスト付近に登場するカラス達。
彼らからの中には、
何と・・・・とても奇妙な関西弁を話す1羽がいるんですよ〜
確か・・・・
「ちゃうわ」
なんていうコテコテのを話すのですから、もう滅茶苦茶ですねぇ。
それがまたヘンテコなアクセントでして、
その奇妙さが何とも言えず可笑しいのです
(この声優さんは素晴らし仕事をしていますね~)
昔は、
何でもありの演出だったんですよねぇ。
とても大らかで、
ホントに、いい時代だったんですよね~
このカラスたちには、
ミュージカルシーンもあるのですが、
その完成度も素晴らしいものがあります
一級品の歌唱力がある声優が歌っているのではないのですが、
このシーンには、
ハイセンスなエンターテイメント力が詰まっていて、
何度観ても楽しめますよ〜〜
ああいったミュージカルシーンは、
役者自体の性格やセンスが、100%反映されると思います。
声優さん達の、
軽妙洒脱な雰囲気がモロに露出しているシーンだと思いますね。
とても、
ホッコリする嬉しいミュージカルです
往年のミュージカル映画を彷彿とさせる仕上がりですよ。
このアニメ映画『ダンボ』ですが、
私の鑑賞した吹き替えバージョンは、
牛山茂さんがティモシー役のものだと思います。
素晴らしいので、一度ご覧になってみてください。
「これぞ、日本人のための吹き替えだ」
って感じですからね〜〜