シナリオには、
様々な情報が書き込まれているのですが、
ドラマ演出にとって一番大事な要素は、
そのシナリオには書き込むこと出来ないんですよねぇ〜
つまり、
声優さんは、
ここのところを掴み取れるかどうかが、
最も大切な準備作業となるんですね〜
それは、
言葉で説明することは難しいのですが・・・
人物の本性や本質と呼ぶにふさわしいものなのです。
誰しも、
友人と会話をしている時などに、
相手の本心が、
その方の表情や仕草から読み取れる時ってありますよねぇ〜。
例えば、
誰か思う気持ち、好き嫌いの感情などは、
見事によく伝わりますよねぇ〜
何気な〜い会話をしていても、
「あっ、この人、○○さんが好きなんだぁ〜」
と感づくことって多々あるものです。
これは、
聴き手の直感が働いているのではなく、
ちゃんと話し相手の言動に、そういう情報が溢れているから、
ありありと知ることが出来るんです
声優さんの演技とは、
（本心が隠れていることがほとんどの）セリフから、
そういった人物の中の真実を知り尽くす仕事になるのです。
そして、
その内面の真実を、声の演技表現にしっかりと盛り込むことが重要なのです
（これには、声優技術が不可欠となります。）
ドラマを楽しむお客さんというのは、
この真実に気づかされることが大好きなんですね〜
とてもドキドキする体験なんです
これが、
ドラマ作品の醍醐味ともいうべきエンターテイメントとなるのです。
よっぽど繊細にシナリオが読むことが出来なくては、
観客を楽しませるエンターテイメントなんて、
表現することは出来ないということです。
（我々にとっては、この難しさが、楽しくって仕方がないのですが〜〜
）
また、
もう一つ、
シナリオに明記出来ない大事なことがあるんです
それが、
ドラマの高揚感というものです
これは、
良い音楽を聴いた時に、
サビの部分で鳥肌が立ったり、心が躍る気分になるアレですね
シナリオライターは、
あのザワザワ感をセリフの中に閉じ込めているのですが、
それを読み取ることが出来るかどうかは、
声優さん次第となってくるのです〜。
それは、
ただの「・・・はい」という一言に存在する場合もありますし、
長いセリフのある一部に込められている時もあります。
声優さんが気づかないならば、
これは死んでしまうエンターテインメントとなるのです・・・
高揚感とは、
人物の決めザリフにもなりますし、
お客さんへ、人物の内面を伝える大事な機会となります。
その人物へ親近感を感じさせることも可能となります。
何より、
そういった表現が成功しているセリフは、
その作品の顔になるくらいのエンターテイメントになるものです。
まさに、そのシーンのサビとなる場面です。
しかし、
それだけ重要なシーンだけに、
シナリオからその高揚を読み取れない方も多いし、
琴線に触れる表現が不十分なことも多いのです・・・
これは、
現在の多くの新人声優さんが直面している問題ですね。
切り取られた抜粋原稿（シナリオ）のみでレッスンをしてきた弊害だと思われます。
こういったレッスンが、
全体を見渡す視点と、ワンシーンを見つめる視点、
この両方が存在するシナリオの読み方が出来ないという欠点を生んでいるのです。
人物を表現する時には、
「始まりから終わりまでの一冊を使わなくては、表現などは始まらないのがドラマ制作である」
という現実から逃避してしまっている気がします・・・。
シナリオの面白さを堪能し尽くすレッスンを、
私も追求していきたいですね〜
もっともっと、
シナリオが読める若い声優さんがいなくては、
自分の作品制作も、
困難ばかりとなってしまいますからね〜
私の講師としの存在意味は、
ここの追求しかないように思います〜〜
今後も、
多くの同士が現れることを願うばかりですね
出来ることなら、
レッスン中に、
短編作品を制作できるくらいのスキルアップは目指したいものですよね〜
【今後のワークショップ告知です】
締め切り間近！
★7月末開催！ 3ヶ月間 声優ワークショップ
シナリオ一冊と、そのドラマCDが教材！ 大御所声優たちのシナリオ分析の全貌について徹底解説します。演技は、必ず、ここから変わります！！
木曜クラス、金曜クラスの２クラス。
レッスン内容や目的は
http://dramacd.moo.jp/prolevel.pdf
----------------------------------------------------------------
★オーディオキネマ制作のドラマCD
『研ぎ師伊之助深川噺』（上下巻）
ネットショップBASE購入
オーディオキネマ代表
山中勇人（脚本・演出）
◆◆◆twitter◆◆◆
◆◆◆facebook◆◆◆