今週より、
オーディオキネマ主催のWS
がスタートしました
お問合わせを頂きました皆様、ありがとうございました。
そして、
予定が合わずに参加を見送られた皆様、大変申し訳ありませんでした〜
来年には、
また、同じ企画にて開催を検討しておりますので、
しばらくお待ちいただければと思います。
よろしくお願い致します
さて、
ワークショップの初日が始まると、
いつも初回レッスンの冒頭にて、
参加者の皆様へお伝えすることがあります。
それは、
レッスン中に使ってはならない、
NGワードについてなのです。
（私の担当するWSではそんなものがあるのです・・・
）
面倒臭いと思われるかもしれませんが、
この心構え一つで、
クラスの雰囲気というのは随分と良くなるものなのです。
モチベーションが高い集団でなくては、
クリエイティブな発想や思考は生まれません。
これは、
プロを目指す集団でいるか、そうでないかの境界線だと思います。
ちょっとした気遣いみたいなものですが、
これが結構、大切なことなんですよね〜
では早速、
二つあるNGワードのうちの、
一つ目をご紹介しましょう
それは・・・
「へぇ～～～」
という言葉なのです。
ちょっと意外だったでしょうか〜
新人声優さんにとっては、
非常に馴染みがある言葉（リアクション）ですよねぇ。
でも、
私のワークショップでは、
この言葉が出た時点で、
「やめてください！！」
となっしまうのです〜
理由は簡単なことで、
「へぇぇぇ～～～」
と言ってしまうと、
言った人間は、
それだけで満足感や幸福感に浸ってしまうからなのです・・・
そして、
そこから先のことを思考せずに、
何か大きなことを学んだ気（知った気分）になってしまうのです。
しかし、それはただの錯覚なんですよね・・・
自分の中に何かを取り込む（血肉にする）瞬間というのは、
間違っても「へぇぇ〜〜」と感じた時ではなく、
そのことを自分の立場に置き換えて考え、理解し、シミュレーションした時なのです
これは私自身の苦〜い経験ですが、
「へぇぇ〜〜」と言ってしまったレッスン後、
その夜になると、
日中に口走った「へぇ～～」の言葉は覚えていますが、
何個の大事なことを学んで、何回「へぇ～～」と言ったかは、
もう覚えてはいないものなのです・・・
（でも、勉強した気分は残ったままです・・・）
そして、
次の日になると、
何について「へぇ～～～」と言ったかも忘れてしまっているのです
私のワークショップでは、
だから、
このワードは禁止になっているんです
しっかりと予習、準備をしていれば、
「へぇ～～～」の代わりに出てくる言葉は、
「ちくしょー」になるはずなんですよねぇ。
つまりは、
「ちくしょー、そこまでは考えが及ばなかった・・・」
というリアクションが出てくるのです
実際にこういう行動を取る方はいますからねぇ。
こんな方は、
自宅に帰っても、
「なんで、私は気づかなかったんだろう・・・」
と考えることになるのです。
演技の上達には、
事前の努力と、
レッスン時での悔しさや後悔、
その後の思考の繰り返しが、
セットでなければ成立しないのです
私は、
この反骨精神が無ければ、
上達などは期待できないと思っています。
（でなければプロ意識は身につかないのです。）
「クラス全員がこの心構えでなければ、レッスンは成立しない」
とさえ私は参加者に言っています。
一人でも、
自信満々に「へぇぇ～～」と言ってしまうと、
そのだらしなさは、すぐにクラス全員に波及するものなのです〜
（私の恐れることはこのことなのです〜。）
どこのレッスン場でも言えることですが、
こういう空気をクラスが出した瞬間に、
プロの声優である講師は、アルバイトの先生になり、
プロの音響監督は、アルバイトの演出家になってしまいます。
何気ない言葉が、
彼らの本気を削いでしまうのです。
是非、
プロを目指す人間として、
今後は、この、
「へぇぇ～～」
を封印していただきたいですね
そして、
クラスみんなと、
プロ意識を共有する大切さを知っていただければと思います
ある一定の厳しさを持ち込んだ方が、
ワークショップは面白く有益なものになりますから〜。
オーディオキネマ主催のWSにご興味のある方、
ぜひ、一緒に、
クリエイティブな時間を過ごしましょう。
よろしくお願いいたします〜
※二つ目のNGワードについては、次のブログにて〜〜。
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オーディオキネマ代表
山中勇人（脚本・演出）
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