どうしようも出来ない事態・・・ | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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今日は、

 

依頼を受けました演技実践レッスンのための、

 

シナリオ原稿作りをしていましたグッ

 

私の行う演技レッスンでは、

 

私の書いたシナリオを用意するので、

 

こういう準備があるんですよね〜。

 

 

 

先方様からのオーダーには、

 

三つのことがありました。

 

一つは、時代劇であること。

 

二つ目は、男性声優には男同士の演技をさせること。

 

三つ目は、女性声優には女性同士の演技をさせること。

 

こういう条件をいただくと、

 

俄然やる気が出ますので、

 

参加者の年齢層を意識しながら数パターン用意しておりましたニコニコ

 

 

 

 

そんな中、

 

これはよくあることなのですが・・・

 

筆がピタリと止まる事態が起こってしまったのです〜アセアセ

 

それは、

 

ある裏長屋の住人の会話を書いている時のことでした。

 

一人の町人が、

 

その長屋に住む貧乏浪人のことを噂しているセリフです。

 

この浪人が愛される人柄であることを表現したくて、

 

「あのお侍ぇは、馬鹿がつくくれぇのお人好しでね。

 

面に出りゃ、野良犬にまで挨拶するって、近所じゃ噂の男なんですよ〜」

 

なんてことを書いたのです〜。

 

このセリフを聞いた方が、

 

容易に浪人の人柄を想像できて、

 

なおかつ、

 

フフフと笑って頂けたらと思いながら作ったのですウインク

 

 

 

しかし、

 

書いてみて・・・ムムムと思ってしまったのです〜。

 

「このセリフ、どこかの映画で観たことがあるのではないか・・・タラー

 

「いやいや、小説に出てきたのでは・・・タラー

 

なんてことを考えてしまうのですガーン

 

こんな展開の時は、

 

大抵、出どころは不明のままですよねぇ〜〜。

 

 

 

 

こうなると、

 

先へは進めなくなってしまいます・・・ショボーン

 

私の場合、

 

サラサラと書けた会話台詞こそ上手くいく傾向があって、

 

そんな状態で書けたセリフは、

 

できるだけ使いたいのですっ!

 

こういう会話は、

 

ごく自然に生まれたものだから面白みがあるのであって、

 

それに余計な手を加えると、

 

途端に会話のリズムが悪くなって、

 

町人の潔さや、小気味良さは失われてしまういます。

 

 

 

だからこそ、

 

このセリフを生かしたいのだが・・・

 

変な矜持もあって、

 

疑い始めたらそれが気になって仕方がないのです〜〜チュー

 

(うるせぇよ。好きにしなさいって話ですよねぇアセアセ

 

 

 

こうなると、

 

自分の小さな才能を疑うしかありません。

 

果たして、己の中にこの様な言葉のセンスがあったのか・・・

 

はたまた、こんなユーモアを、持ち合わせていないのか・・・

 

この判断を、即刻、出さねばなぬのです。

 

 

 

 

色々と頑張って思考するのですが、

 

いつも結果は同じですね。

 

誘惑に負けて、

 

そのまま使用してしまうのです〜〜爆  笑

 

新人声優さんのことを考えると、

 

読みやすいセリフこそ、演技がしやすいですからね。

 

演技がしやすいとは、

 

セリフから漏れ出る部分が受け取りやすいということです。

 

これは、

 

セリフからキャラクターへの創造力が存分に膨らむということです照れ

 

それだけ、

 

声優さんにとっては、

 

キャラクターを自分のものにしやすいということですグッ

 

(これが、究極の理想ですッ!!

 

 

 

この感覚が、

 

セリフ文字の段階で、

 

溢れていなくては面白くないですよね。

 

生き生きとしたセリフからしか、

 

生々しいキャラクターは生まれませんからねぇ〜キラキラ

 

だから、

 

結局は、

 

疑わしいほど魅力を感じた言葉こそ、

 

有り難く頂戴するんですよねぇ〜〜。

 

(自分で書いたんだから、当然ですがっ爆  笑

 

 

 

 

男性陣には、

 

ケラケラ笑える様な人情喜劇を、

 

女性陣には、

 

銭湯で働く湯女たちのちょっと意地悪な会話を、

 

書いてみましたグッ

 

呼吸を大切に、

 

を楽しんで演技て欲しいですね。

 

観客を満足させるレベルにまで、

 

厳しく演出してみたいと思います〜グッ

 

 

 

 

自分で書いた会話だからこそ、

 

演出と声優のお互いが、

 

徹底的にこだわれるんですよねぇ〜〜爆  笑

 

 

 

 

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山中勇人(脚本・演出)

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