シナリオと通じ合う | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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先週の土曜日より、

 

81アクターズスタジオさんにて、

 

ワークショップを実施させていただいております。

 

全4回の時間を頂いて、

 

プロ声優に必要な「シナリオの読み込み方」の基礎について、

 

講義をしております。

 

 

 

 

私が制作しましたドラマCD「研ぎ師伊之助深川噺」には、

 

多くの81プロデュース所属の声優さんに出演して頂いています。

 

千田光男さん、中尾隆聖さん、大林隆介さん、滝沢久美子さん、くじらさん、斉藤壮馬さんがそうですね。

 

若手声優の斉藤壮馬さん以外は、

 

私にとっては、

 

幼少から青春までを共に過ごした、

 

まさに憧れの声優さん達なのです〜ウインク

 

そして、

 

今、私のWSへ参加されている81養成所の生徒さんにとっても、

 

この6名の声優さんは、

 

憧れの大先輩だと思います〜〜照れ

 

 

 

 

これは、

 

とんでもない共通点なんですよね。

 

私も生徒さん達も、

 

今でもあの6名を追いかけているんですからね!

 

私も、また皆さんに会って、一緒に仕事をしたい。

 

生徒さんも、いつかは録音現場で会って共演したい。

 

これは、同じ思い(決意)ですよね〜爆  笑

 

レッスン中の雰囲気が素晴らしいのも、

 

いくつもの厳しい質問が飛び出したのも、

 

こういった関係が存在したからではないでしょうかね。

 

次回が楽しみですねぇグッ

 


 

 

さて、

私のワークショップでは、


新人声優さんがシナリオを読む際の心構えとして、


「心と心の通じ合い」

を意識してほしいとよく言います。

 

 

カッコ付けている文句に見えて恥ずかしい気もするのですがアセアセ

 

この言葉が適当なんですよね。

もっと分かりやすく言うならば、

「脚本家は、シナリオに何を込めているのか

ということを、

 

徹底的に突き詰める姿勢のことでしょうか。




脚本家というのは、

お客さんが作品を楽しんで過ごせるように、

苦心して物語を展開させていきます。

そして、

それだけではなく、

己の主張として、

その物語へ世に訴えたいテーマのようなものを加えているものです。

つまりは、

書き上げた物語に〈心〉を埋め込んでいるのです!




そして、

登場人物の描写についても、

彼らの会話や行動に、

お客さんが興味をもってもらえるよう注意を払って書きますが、

そこにも、

脚本家自身が納得のできるよう、

人物の一人ひとりに、

イキイキとした〈心〉を宿しているのです!



優れた声優というのは、

この脚本家が創造した〈二つの心〉と、

声優自身の〈心〉を、

ピッタリと通じ合うことが出来るものなのです。

これは、

知識を得て、訓練を乗り越えたものが手にする、

感性と呼ぶべきものではないでしょうかニコニコ

心と心が通じ合う作業に、

何一つ邪魔が入らないように己の心を制御できる能力。

この能力が、

声優と脚本家の距離を縮めてくれるものなのです。



脚本家の書き込めた、

物語の真意

登場人物たちの真情


を根底から理解するには、

自分とシナリオとの間に、

信頼できるこのスキルが無くてはならないのです。

 

ここに到達してこそ、

 

演技表現に活かすシナリオ分析が可能となるのです。





言い換えれば、

観客を感動させる演技を実践するには、

「物語の筋だけを分析していたのでは足りない」

「登場人物の心情の理解度は、脚本家のそれ以上でなくてはならない」


と言えるのではないでしょうか。

この大前提があるからこそ、

現場での役者と演出家の共同作業において、

魅力的な化学変化が期待できると思うのです照れ




声優さんというのは、

シナリオ分析で得た情報を、

声のみの表現手段で立体的にしていく仕事です。

情報の全てを、

声というに閉じ込める仕事なのです。

曖昧な表現では、

全観客に同じ感情を植え付けることは出来ません。

 

シナリオに書き込まれている全てに通じてこそ、

 

観客の琴線に触れる表現が可能となるのです。



目標は、

 

憧れの声優さん達が出演していた名作アニメ作品です。

 

あの演技表現を求めて、

 

シナリオの探求は続くのです!

 

続けなくてはならないのです!!




下記は、来月開催のWSです。
まだ、空きがございますよ~。
○○○○○○○○○○○○○○

12月7日(木)スタート

3ヶ月間ワークショップ
『シナリオの読み方をプロレベルにする』(全12回)

レッスン詳細、申し込みなど、詳しくは
コチラ
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オーディオキネマ代表 

山中勇人(脚本・演出)

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