新人ほど、
強い者はないと思います
多くの方が誤解していますが、
新人ほど、
思い切った行動に出られる立場の者はいないのです。
プロの世界で数年過ごした方が、
崖っぷちという言葉を使うことがありますが、
スタートラインに立った人間の方が、
遥かに可能性を秘めていると私は思いますね
ものづくりをしていても、
プロフェッショナルの方々と仕事を共にすると、
業界の慣例や、
プロの方にくっ付いてくるしがらみなどに、
私も巻き込まれることがあります・・・
しかし、
それらの実態は、
制作進行を円滑に進めるためのことであったり、
今後の付き合いの円満を測るものだったりと、
必ずしも、
制作物の質の向上を目的としていないこともしばしばなのです。
（もちろん、大切なことではあるのですが・・・）
だから私は、
そんな時こそ、
新人脚本家として、新人演出家として、
新人面をかかげて、
自分の望む方針を周囲に説明するのです。
作品のためになることを押し通すことができるのは、
新人だからこその特権みたいなものだと思います。
しかし、
これは、いつまでも使える手ではありません。
（今まさに何かの新人さんである方も同様です〜）
いつかは私も、
様々な慣例を飲み込み、
多くのしがらみに絡まり、
やるべきことを曲げる決断をするでしょう。
（これは、当然のことだと思います。）
世の中、そんな甘くはないのですからね
でも、
〈新人〉と自分で言ってられる間は、
少々生意気でも、
プロの先輩方がうじゃうじゃいる空間で、
自分のやりたいことを自分の方法でアピールするここも大事だと思います
なぜなら、
第一線で活躍されている方は、
大抵そういう新人時代を過ごされているし、
そういう方は、
行動力のある尖った新人をほっとかないですからね
ドラマ制作の世界でも、
ベテランの方々が、
目立つ新人さんの話をしているのをよく聞きますが、
大抵、
上手に新人面した人間のことですよね。
これは、年齢なんて関係ないですからね。
40代の新人面なんて、
ヌケヌケといい仕事をする方が多いですよねぇ〜〜
（ちょっと、失礼な言い方でしたか〜
）
でも、
これこそが、
若い世代が見習いたい所作ですよね。
私も、
あと数年は、
新人を名乗っていくと心に決めていますからね〜〜
それまでは、
自主制作的体制にこだわって、
己の信じる作品を追求したい思っています。
そして、
今後も、
尊敬するプロの方々との出会いを、
新人として模索していきたいと思います。
大ベテランの方々から頂ける意見や批判こそが、
作品の質を上げもし、
私の感性を磨きもしますからね。
ここは貪欲にいきたいものです
新人だから、
ズケズケとどこにでも入り込めるし、
堂々と教えを乞うこともできます。
きっと少々の無茶も許されるのではないでしょうか〜
これは、無敵の期間ですね。
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オーディオキネマ代表 山中勇人（脚本・演出）
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