飛び出すキッカケ・・・ | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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私は、

 

専門学校に入学するために19歳で上京し、

 

3年で卒業すると、次は、数年を海外で遊び、

 

帰国してから映画の現場でまた数年を過ごしました。

 

それからは、声優学校の事務をしたり、

 

俳優のマネージャーをしたり、映画・舞台の企画を立てたりと、

 

様々な仕事を経験したのです。

 

(ちょっとフラフラした経歴ですねぇ〜アセアセ

 

 

 

でも、

 

ある日、

 

突然、シナリオを書き始め、

 

長編シナリオ『研ぎ師伊之助深川噺』を完成させたのです。

 

これが、もう3年以上も前のことになります。

 

(ドラマCDになるまでに、4年もかかった作品なんですよね〜チュー

 

 

 

当時、

 

仕上がったシナリオを目の前にして、

 

どうすべきか判断できずにいた私は、

 

とりあえず、

 

様々な方に読んでいただくことにしたのです。

 

付き合いのあったベテラン舞台俳優・・・

 

映画のプロデューサーたち・・・

 

舞台のプロデューサー・・・

 

キャスティングディレクター・・・

 

俳優事務所の社長さんたち・・・などなど。

 

 

 

中には、

 

「シナリオを預からせてくれ」

 

と言ってくださる方がいたり、

 

「(安かったけど・・・)買いたい」

 

とおっしゃってくれる方もいたのです〜びっくり

 

でも・・・

 

それらがどんなに嬉しい返答であっても、

 

いつでもある条件がくっ付いてきたんです。

 

それは、

 

その後、私は一切蚊帳の外という扱いを受けるということなんです・・・ショボーン

 

まぁ〜、そりゃそうなんですよね〜。

 

私は、

 

超新人シナリオライターという肩書きになるわけですから、

 

その後の制作進行に何か口を出せるわけはないんですよね〜〜。

 

(業界では当たり前のことでしょうねぇてへぺろ

 

 

 

 

しかし、

 

そんな状況が見えてくると、

 

面白くないなぁ〜と感じる私がいるんですよね。

 

「せっかく書いたのに、

 

なんでキャスティングに参加できないんだ・・・

 

なんで私が演出できないんだ・・・

 

なんで私が全てを仕切れないんだ・・・」

 

という不満が湧いて出たのですニヤリ

 

(生意気過ぎますよね〜〜アセアセ

 

 

 

 

そんな時・・・

 

専門学校(日本映画学校)で出会った、

 

ある映画監督の授業を思い出したんです。

 

その方は、菅原浩志監督

 

アメリカのUCLAで映画を学び、

 

現地ハリウッドでのプロデューサー業を経て帰国、

 

角川映画の大作作品にてプロデューサーを務めた後、

 

『僕らの七日間戦争』(1988年 宮沢りえ主演)にて、

 

初監督作品を大ヒットさせる。

 

 

 

 

この監督の授業内容がとっても奇抜で、

 

「私は、助監督経験が無い。

 

でも映画監督になれました。

 

今日は、皆さんに、その方法を教えます」

 

と言い放っって、

 

事細かにその方法を講義してくれたのですニヤリ

 

驚きましたねぇ〜。

 

目の前には、それを実行した人がいるのですが、

 

やっぱりそんなこと、信じられませんでしたね〜〜。

 

 

 

 

なぜ、この授業のことを、

 

今になって思い出したのか・・・??

 

 

 

 

私は、冒頭でも書きましたが、

 

菅原監督の様には行動できず、

 

数年間を低予算映画の助監督として過ごしました。

 

そこでは、

 

睡眠時間も無い忙しさの中で走り回る毎日が続き、

 

いつしか、

 

「自分もいつかは演出ができる・・・」という希望を見失い、

 

私は、映画の世界から逃げているんです。

 

でも、

 

自分も夢は捨て切れていなかったんですよね。

 

 

 

この忘れられない演出への思いと、

 

あの菅原さんの授業での言葉が、

 

ピタリと合わさったんですね。

 

経験などは問題では無い!

 

したいならば演出はできる!

 

初演出作品でも理想のキャスティングは叶う!

 

全ては、

 

自分の熱意と、

 

これからの苦労が、

 

実を結ぶかどうかの問題ですからね。

 

目の前の膨大な課題に対して、成すべき努力を積み重ねるだけなのです。

 

「為せば成る為さねば成らぬ何事も」

 

これを信じることにしたのですね照れ

 

 

 

さらに、

 

もう一つ面白いことも思い出したのです。

 

それは、

 

私が、

 

「時代劇を作りたくて上京してきた」

 

という初心についてなんですおねがい

 

こういった大事ことまでもすっかり忘れて、

 

10年近く過ごしていたんですよね〜。

 

なぜ私が、

 

『研ぎ師伊之助深川噺』という時代劇を書き上げたのか、

 

その本質に気付かされたんですよね!!

 

 

 

時々、

 

出会った新人声優さんや俳優さんと、

 

「舞台で下積みをしないとダメなのか・・・」

 

という話をします。

 

もちろん、その方法は王道だと思います。

 

ただし、

 

自分の才能と感性で判断して、

 

信頼できる共演者と演出家がその場にいればの話です。

 

今の時代、

 

自分の理想の居場所を見つけることは難しいですよね。

 

(私は、これに挫けました・・・ショボーン

 

だったら、

 

自分でやり方を編み出して、

 

独学でオリジナルで攻めてもいいかと思いますニコニコ

 

 

 

自分の未経験の部分を、

 

最大限の謙虚さで対応していれば、

 

周囲はその人物を邪魔者扱いにはしないはずです!

 

これは私の経験ですが、

 

声優業界に関して言えば、

 

みなさん、愛があります。

 

何処の馬の骨か知れない私が、

 

それなりに受け入れてもらえたんですからね口笛

 

好きであることを信じて、

 

夢中であることをアピールして、

 

(嫌われないギリギリの程度で)

 

それら熱意を体から放出させて、

 

外に飛び出して欲しいですねぇ〜〜グッ

 

 

 

そういう人は、

 

必ず人の目を引くはずですからね。

 

それは良い兆候ですよ照れ

 

 

 

 

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オーディオキネマ代表 山中勇人(脚本・演出)

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