先ほど更新したブログでは、
私が今後、
出会っていきたい声優さんの話をさせて頂きました
が、今回は、
それに加えて、
もう少し突っ込んだことを話してみたいと思います〜
もしかしたら、
若い世代の方にとっては、
ちょっとマニアックな内容になるかも知れず、
「何のことかわからん」
ということになるかも知れませんが、
危険を恐れず書き進めたいと思います〜
本来の日本語が持っている美しい節回しを、
存分に発揮することができる一流の声優さんの素晴らしさは、
みなさんも重々ご存知のことと思います。
過去の名作アニメーションを観れば、
現代の作品との違いは歴然としていますよね〜
そして、
これが長編のドラマ作品となると、
ただ、そういった声優さんを集結させただけではダメなんですよね。
(ここがドラマの不思議です〜)
多少の毛色に違う雰囲気を持った声優さんの存在が、
無くてはならないものとなってくるのです
私が、
キャスティングにおいて随一と思う作品に、
『風の谷のナウシカ』があります。
あの配役のバランス、キャラクターの個性は、
見事としか言えないものがあるのです
そんな中でも、
家弓家正さん演じるクロトワというキャラクターは素晴らしく、
見事に、
作品の中で個性を発揮し、作品のバランスの要になっているのです
これは、『もののけ姫』のジコ坊(小林薫さん)にも当てはまるでしょうね。
一つの作品の中で、
数ある脇役キャラクターの中でも、
物語のアクセント以上の働きをする声優さんこそが、
ドラマ制作においては、
もっとも貴重な存在となってくるのです
実は、
私は、
今回のドラマCD制作においては、
この位置に当たる声優さんに関して、
当初から、
若手や中堅声優の方の起用は諦めていました。
色々とリサーチ努力をすれば、
どこかに必ず存在するのでしょうが、
その時間も費用もないのが現実でした・・・
ですから、
シナリオ執筆の段階から、
憧れの存在である大林隆介さんをイメージして、
辰吉(御用聞き)というキャラクターを書き進めていたのです。
しかし、
今後、
『研ぎ師伊之助深川噺』以外の時代劇を制作する時、
そして、その手のキャラクターを若い設定にしたい時、
一体、どなたをキャスティングすればいいのか・・・・
途方に暮れてしまうのです
だからこそ、
そんな特殊な雰囲気を身にまとった、
名脇役となりうる30代、40代の声優さんと出会わなくてはならないのです
「具体的に、それってどんな人なんだいっ」
と聞かれると答えに窮するのですが、
精一杯分かりやすく回答すると・・・、
40代の頃の、
三國連太郎さん、三木のり平さん、佐藤慶さん、小池朝雄さん、岡田英次さん、東野英治郎さん、西村晃さん、伴淳三郎さん、
といった面々と、
どこかほんのちょっぴりとでも似通ったものがある人・・・
ということになるのです〜
こういった方々は、
そのずば抜けた演技力と、パワフルな説得力から、
王道の型にハマった美しい日本語の節回しさえも破壊して、
それでなお、
より美しいセリフ表現(演技表現)へと向かうことができた方々です。
その創造性が魅力の俳優たちですね
一種独特で他のキャストと全く馴染まないようでいて、
彼らがいないと、
作品自体がまとまらず、面白さにも欠けてしまうといった存在です
私が、
残りの人生を、
精一杯ものづくりに捧げることを貫くならば、
いつかは絶対に出会わなくてはならない若手役者なんですよね〜。
いずこにいてはるのやら〜〜ですねぇ
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オーディオキネマ
山中(脚本・演出)
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