栄養補給。 | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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このところ、

気持ちに余裕が感じられなくって、

鬱屈したものがどっかりと横たわっていました

こういう時って、

何をやっても考えても型通りのことしかやれず、

面白がることが後回しになってしまいますよね



ですから、

今日は早いうちに仕事を終わらせて、

午後から、

栄養補給を行うことにしました。



・・・・ということは



もちろん

映画を観るということですね

人間30も半ばを過ぎると、

心を潤すものは、

山田洋次監督の作品と決まっています


(私はそう思っているんです





ですから、

1993年製作の松竹映画の傑作
『学校』


を観ることにしました



作品の中身のことをここで書くのは止しておきます。

あの心温まるストーリーから伝わるものを、

パソコンでパチパチ文字にするなんて、

できることじゃないですよね。

ただ書けることがあるとしたら、

私自身はすっかり治療されて、

人間本来の姿や考え方を取り戻した気がする・・・ことですね

つまりは、

「思いやり」「情」こそが、

人間の営みには大切だということです。

このシンプルな答えが、時々見えなくなるものなんですよね。

これらを生活の中に感じないなら、

そこに幸福などはあるのだろうか・・・・という真実ですね



この映画を観ていると、

昔の自分の姿を思い出してしまいます。

そして、不思議と、

私の周囲にいる新人声優の方々の顔も浮かんできます〜。

表現することこそが幸せなんだと強く信じていた自分。

でも、表現できることへの感謝を持たなかった自分。

そんな、

若さゆえの焦りや渇望、無知や驕心を抱えた過去が思い返されるのです。

今だから解る過ちですねぇ。



しかし、

当時だってごく真面目に取り組んでいたつもりです。

しっかりと目的を持っていたつもりでしたが・・・

大空振りもいいとこですね

遠回りも遠回り、

結局は、あらぬ方向へと逃げてしまっていたんですから




心に余裕がないのは、

昔のこういった感情が、

再び自分に押し寄せていたからかもしれません。

今ならば上手にコントロールできそうな気もしますが、

なかなかそうはいきません。

人間、そんなに成長はできないものですよね

山田監督の映画には、


そんな無茶な私を、

身の丈にあった私に再調整してくれる作用があるんですね。

ありがたいことです

そして、とても力強い映画です



表現することでしか己の興味を満たせない人間は、

それ以外の人間以上に苦悩するのは当たり前でしょう。

「自分の表現が素晴らしいから観てくれよ」って、

世間にしゃしゃり出ようとする傲慢な人種なんですからね

今一度、

山田映画に学び直さなくてはいけませんね。




『学校Ⅱ』『学校Ⅲ』とこのシリーズは続きます。

全てを見れば、

今よりずっとマトモな人間に浄化されていることでしょう

ちょっと時間を作って、

必要なものをしっかりと充電したいと思います。

制作作業も、ワークショップ講義も続きます。

どちらも良い結果を求めたいですからね




しかし、

ホント、山田洋次さんは、

偉大な方ですねぇ〜




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代表  山中(脚本・演出)

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2017年3月開催
「1ヶ月でシナリオの読み方を知る!」(全4回)

※月曜、水曜、日曜クラスをご用意しました~。
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