いつも記事にしている、
テレ東の午後のロードショーですが、
先日は、
サム・ライミ監督の『ギフト』が放送されていました
派手な作風のイメージがあるライミ監督ですが、
この作品は、
田舎町の地味な主人公にじっくりと迫ったもので、
私のお気に入りでもあるのです
さて、
今回も書いておきたいのは吹き替え声優陣なのです
その出演者を挙げてみると、
田中敦子さん(ケイト・ブランシェット)
堀内賢雄さん(ジョバンニ・リビシ)
大塚明夫さん(キアヌ・リーブス)
冬馬由美さん(ケイティ・ホームズ)
大塚芳忠さん(グレッグ・キニア)
朴璐美さん(ヒラリー・スワンク)
磯部勉さん(ゲイリー・コール)
池田勝さん(J・K・シモンズ)
宝亀克寿さん(ジョン・ビーズリ)
という徹底したキャスティング布陣なのです
宝亀さんなどは、
本当に少~しの出番なのですが、
ここがいい加減では物語が台無しになる場面での起用でした。
油断がないキャスティングを賞賛したいですねっ
こういった制作側の判断は素晴らしと思いますねぇ~。
(しかし、贅沢だぁ~)
そして、
「大塚明夫さんが、あのキアヌ・リーブス」
という感じもあるのですが
この映画のキアヌは、
彼のこれまでのイメージを裏切る役柄なので、
やはり、
吹き替え声優は上手い役者でなくてはドラマが破綻してしまいます。
そのための大塚明夫さんの起用ですよね
映画を見終わって感じるのは、
大塚明夫さんで楽しめて幸せな時間だったなぁ~、
といった感じです
何より驚いたのは、
田中敦子さんですね
セリフの息遣い、
言葉の硬さや柔らかさ、
暖かさや冷たさ、
人物の表情、心模様を的確に声で表現されています。
そんな繊細なところがたまらなく引き込まれましたねぇ~
とにかく素晴らしの一言
押井守監督が田中敦子さんを、
「A級の声優の中でも、特が付くほど素晴らしい」
と評した方ですからね、
まさに、文句なしの素晴らしい演技でした
オープニングから、
何一つ違和感を感じること無く作品の世界へ入っていけるのですから、
全く不思議な演技力ですよね
まるで字幕で映画を観ているような感覚ですからね。
これほどのクオリティーは、
私もあまり見たことが無い気がしますね~
田中さんが主演を担当しているからか、
全ての声優さんの演技も、
いつも以上のクオリティーに感じましたね。
全体を通して、鬼気迫る緊張感が漂っていました。
こういう雰囲気は、
吹き替えの録音現場で作られるもののような気がします。
「きっと凄い仕事を残してやるんだ」
という気概を映画から感じますね。
皆さんの中で、そんな空気があったのではないでしょうか。
ベテランが集合すると、
そういった独特な雰囲気が漂うのかも知れませんね。
一度は、こんな現場に立ち会ってみたいものですね
声優の勉強をする方には観て欲しい映画ですね、これは
名優たちの細かな技術の話などを、
トコトン話し合ってみたいですね。
オーディオキネマ
代表 山中(脚本・演出)
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