ここ最近、
新人声優さん達と、
演技トレーニングについて、
色々と話を伺うことがありました
私も、
ワークショップを担当していますので、
外部の養成所などで指導を受けられている方々の感想などは、
非常に参考になることが多々あります
特に、
《新人声優さんの求めているもの》
について率直な意見を聴けることは、
本当に貴重な機会になります
皆さん、
現状のレッスンや、
その指導内容には、
期待や不安を抱えているようですね。
(そして、少々不満などがあるようです)
これは、
相性もありますから、
様々なトレーニングを試していくしか、
解決法は見つかりそうもないですねぇ
ただ、一つ。
私の感想としては、
生徒さんから講師へ、
指導内容や指導法については、
滅多に質問や疑問をぶつけることは無いようですね。
これは、あまり良いことではありませんね
しっかりとした意思疎通がなければ、
講師との信頼関係は生まれませんからね。
躊躇せずに意見交換をして欲しいですね
話し合いを重ねれば、
クラスの雰囲気にも一体感が生まれ、
モチベーションも上がりますからね。
ぜひ、ガンガン講師を質問攻めにして下さい
これを拒否する指導者はいないはずですよ~。
さて本題に入りますが、
本日のブログタイトル、
これは、
そんな新人声優さん達から話を聴く中で、
多くの方に共通していると、
私が感じた些細なことになります
詳しく書いてみますね。
皆さん、
トレーニング中に、
演技をすることがあるでしょうが、
その演技プラン、
どの様に導き出していますでしょうか
きっと、
シナリオの読み込みと、
キャラクターの役作りから、
答えを出していると思います
しかし、
本当に、本当に、
その答えは、
キャラクターの心理や言動を理解して、
考え至った演技表現でしょうか・・・。
新人声優さんに、
その辺りを問うと、
皆さん自信が無いようです
『なんか上手くいかない~』
と現状について感じている人は、
ここを鍛える必要があるかも知れませんね
そして、
このような悩みを抱えている方の多くから、
《演技プランを消去法にて決めている》
のではないか
と思わずにはいられない印象の方が、
よく見受けらるのです
分かりやすく説明しましょう
それは、
あるシナリオのセリフを考えるとき、
キャラクターの心情を感じながら、
「あんな感じかなぁ~?」
「いやいや、こんな雰囲気かなぁ?」
と想像を重ねてみて、
結局、
「そうだ。この辺りのトーンで演じておけば、しくじることはないな!」
と落ち着いているのです
まさに、消去法のような段取りで、
曖昧な答えを出してしまっているんです
これでは、
ちょっと、
役者の仕事とは言えませんよね
もし、
この記事を読まれている方で、
こんなニュアンスに、
少しでも心当たりがあるなら、
直ぐに、やり直さなければなりません
なぜなら、
しっかりと確信と自信の詰まった演技プランでなければ、
リアリティーのある演技は生まれないからです。
ここをある程度深く作り込まなければ、
厚みのある演技もつくれず、
観客をセリフに引き込むチカラも発生しません
実は、
ここの複雑さが、
演技の魅力であり
役者業の楽しいところですからね
特に、
ベテランや大御所の声優さんと共演するならば、
ここは、
絶対にクリアすべき最低限の課題です
機会があるなら、
やっぱり、
ビシッと絡みたいですからね
話を聴かせてくれた声優の方々には、
お節介ながら、
その辺りをゴリゴリにダメ出しした後、
私が正しいと信じる、
演技の準備作業の過程を、
コンコンと説明させて頂きましたよ
(絶対に、嫌われたな)
長々と書きましたが、
ドキリッ
とした方には、
少しだけ、いい話だったかもしれませんね。
是非、
飛躍的に演技を上達させたいならば、
この辺りを熟考されると効果があると思いますよ
騙されたつもりで、
検討されてはいかがでしょうか
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