島田淳子、原田知世、南野陽子、内田有紀、安倍なつみ(モーニング娘)…。
これらの女優さんが演じたキャラクターは?
そうです、「時をかける少女」の芳山和子、ですよね。
(注意:島田淳子は『1972年 『タイムトラベラー (正・続)』 (NHK少年ドラマシリーズ) 』。)
おいらは当時角川映画に夢中で、一番はやっぱり薬師丸ひろ子が好きだったんだけど、この「時をかける少女」はとにかくそのタイトルというか、ネーミングにものすごく引かれてしまいました。
そこに来て1983年映画化、文庫本再発売、原田知世主題歌、と、当時角川が得意としていたいわゆる「メディアミックス」にまんまと乗ってしまい、夢中になってました。(笑)
原田さんは、一重なのか二重なのか、美人なのかそうでないのか、演技はうまいのか下手なのか(実際は「ど下手」=正解)、歌は下手だけど「味がある」とごまかせるレベルなのか、とか、
小説は面白いのかどうなのか、中学生同士の会話ってあんなにぎこちないのかどうなのか(だって、同級生の女子を「芳山君」なんて呼ばないでしょ、普通ー。呼び捨てだよね、普通は。)、未来の設定としては魅力があるのかないのか、など、問題をたくさん抱えながらも、角川事務所のマーケティング戦略によって、どのメディア(本、レコード、映画すべて)も大成功で、おいらもレコード以外にはすべてお金をつぎ込みましたよ!!!!
うーん、いまでも角川に対して淡~い憧れを持っているのはこの姓でしょうねー。
あと、このブームの中でおいらが一番影響されたのが大林監督の世界観と、ユーミンかな。
いうまでもなく、「尾道3部作」は全部見たし(小林聡美の体当たり演技はすごすぎる…。)、ラベンダーを使ったイメージと(映像では絶対に体現できない)嗅覚に呼びかける演出はすばらしい。
ユーミンのアルバム「ボイジャー」はすりきれるほど聞いて、CDでも後で買いなおしたしね。
このころのユーミンは、同じく角川映画「ねらわれた学園」主題歌、「守ってあげたい」が大ヒットして、あぶらがのりまくっていた、本当にすごいじきだったっす。
あるいみ、というか90%以上は角川春樹のしかけにまんまと乗せられたわけだけど、当時ティーンエイジャーになったばっかりのおいらにとって『大人へのドア』がこの「時をかける少女」だったことは間違いないですね。
文庫本用のポスターで知世ちゃんが頬杖ついていて、そのキャッチコピーが、『いつも青春は、時をかける。』だもん!!!!!ほんとにインスパイやーされたよ、角川さんのマーケティング戦略には。
当時は「時をかけ」ていたはずのおいらが、未来のこと、早く大人になりたい願望が目覚めてきたころかな。
だから回りの同級生は子供にしか見えなくてすごく嫌だった、自分と周りとのギャップが。
まー、そんなことを思い出させてくれたのがこのニュース。
その「時をかける少女」がなんと今年の夏アニメとして映画化されると聞いて落ち着かない、落ち着かない(笑)
しかも、ただの再映画化ではなく、主人公も芳山和子の姪という設定。
あの芳山君が「叔母さん」という設定で帰ってきます(笑)。
申し訳ないけど、おいらたちにとって一番の見所は、
【未来から来た初恋の人との別れの後、芳山和子はどんな人生を歩んできたのか?】でしょう。
本編よりも(笑)
あ、あと83年のオリジナルの映画で気になったことを2つ。(今更なんだけど、今思い出しちゃったんだから書かないわけにはいかないっす!!)
* 大人になった芳山和子役で原田知世が使っていたカツラ=DESIREの明菜そっくり。
* 誰もが高柳良一がと思ったのに、実際は尾美としのりが芸能界で生き残ったという事実。
(最近は「えきなか」のCM出てましたねー。)
うむむむ…人生ってわからないなーーー。
実はもうひとつ角川映画関係でコクラなければいけないことがあるんですけどぉ、まー、それはあまり自慢できることでもないので…であるからして、、、、また次回ねー(笑)