みなさんこんにちは
高須クリニック、形成外科専門医の赤石渉です。
さて、今日は二重について考えていきましょう。
美しい目とは
美しさを論じるのは、「美学」という学問があるのですが、
若干哲学が入ってきて実践的ではありません。
「美容外科学」は実際は「美しさ」、まで
踏み込んでの議論にはあまりなりません。
（少なくとも論文では）
顔の美しさに関しては圧倒的に心理学が強いです。
そう、顔の造形は非常に「情緒的」なのです。
そして、実は顔の美しさは「パーツの美しさ」よりも
「配置」のほうが重要度が高いといわれいます。
これは人間が個人を認知するときにパーツでの記憶が
困難で、配置で認知するためと言われています。
（九島,2015）
配置？
好ましい、魅力的な顔を考えた時に、特に女性においては
「ある程度子供っぽい」
ことが重要であるといわれています。
（伊師華江、2001）
眼球は生まれた時から比較的成熟しており、
成長は緩やかである一方、
顔面の骨格は成長期に急激に増大するという傾向があり、
あらゆる生物で共通して
「子供は顔面の中で相対的に目が大きい」です。
有名な絵ですが
Lorenzのベビーシェーマと呼ばれています。
(Lorenz,1971)
ここから、
「大きな目が好ましい」
という事実に帰結するわけです。
持論
ここからは自分の持論です。
目は
「眠そうに見えるか見えないか」
も超大事だと思います。
眠い時は交感神経の活動が低下し、
交感神経作動性の瞼の筋肉に力が入らなくなり、
おでこを挙げて目を開きます。
そうなると、
・目と眉の距離ははなれて
・二重の線の幅が広くなり
・食い込みが浅くなり
・目が開いていない
💤ネム目💤となります。
眼瞼下垂症という病気の方でも同様の現象が起きます。
というわけで、
・目と眉の距離が必要以上に離れていない
・二重の線の幅が不自然に広くない
・食い込みがしっかりしている
・目が開く
ことを目指せば、快活な印象が与えられます。
目が大きいとは
色々な要素がありますが、基本的に正面から見たときに、
錯視的効果込みで、大きく見えることが大事です。
横幅は
蒙古襞もしくは目頭～目じり、もしくは二重の外側
縦幅は下瞼の縁～上瞼の縁、もしくは二重の線
（＋まつ毛による錯視効果、涙袋による錯視効果）
なので、二重が大きく見えるためには絶対的に有利です。
ただし
一重でも、
・目の開きがよい
・瞼の厚さが薄い
・涙袋が強い
人、
おめでとうございます🎊
埋没法をせずとも、
まつ毛パーマをすると非常に目が大きく見えます。
開きが良い一重は簡単には作れないので、
とっても素敵だと思います。
結論
二重にすると、縦方向および横方向の拡大効果があり、
目を大きくみせるためには非常に効果的である。
また、目頭切開、目じり切開とも併用するとさらなる
デカ目効果が狙えるでしょう。
（目頭、目尻はまた今度別の機会に解説します。）
ネム目にならない範囲で、作るとよいと思います。
埋没法で眠たげな目からはっきりした目になった症例を最後に提示します。
術前
術後
2針法です。
【料金】
一針法：￥99,000
二針法：￥187,000
【リスク】
腫れ、内出血、左右差など
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〒104-0061 東京都中央区銀座一丁目8-19
キラリトギンザ11F
ご覧いただきありがとうございました。
長いのでいつか分割するかもしれません。
次回予告！
切開二重の謎に迫る！
（どこにでもいる系AIおっさん。特に関係はない。）
乞うご期待！