非常線突破☆ | ~俺RYU~ワイルドスタイル~

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雨の金曜日 PM11:30


規則的に流れる街灯の明かりを見送り車を走らせる

快適なスピードで滑り込むロータリー

飲んで帰って来る妻を迎えに行くのである


駅に着いた俺はハザードランプを灯し

車窓から駅前の景色を眺める

生憎の雨ではあるが週末の開放感が溢れている


雨粒… ドロップ…

景色はレイニー…

揺れる明かりはシャイニー…



俺は助手席へと無造作に散らばった ブツ!

先ほど友人に借りた エロDVD

ダッシュボードへと素早くしまい込んだ。



数分後、駅に現れた妻にパッシングを2回

クラクションを鳴らして合図を送る

車に乗り込む妻は、今日あった出来事を

楽しそうに語り出す



今日、会社でさー………

 あのね、アズちゃん今度ウチ来たいってー………



適当な相づちを繰り返し家路へと向かう

他愛無いドライブのハズだった…



前方で光る赤色灯(パトランプ)

眼前に連なるテールランプ



検問である!!!









しまった…Σ(゚д゚;)

      酒は飲んでない…

  しかし………

DVDは………

裏っ!!!


直前右折でコンビニに滑り込もうか?…

 タイミングは今?………

否!

 警官は既にこちらを視(み)ている


俺は度胸を決め込み

出来る限りの平静を装い検問へと進入した



ヴィーーーーーーーン



(ウィンドゥ)を下げた瞬間に警官の顔が曇るのを感じた



警官『すいません、飲酒検問…って酒臭いんだけどお兄さんじゃないよね~?』


俺『いや、俺じゃ……』

俺が答え終わる前に妻が動き出す…

妻『あのれー アダシねー。 ぐふふ♪ 女ヒ(子)会でれー』



警官『一応ね、コレに息入れてもらっていい?』


飲酒検査用の袋を出した警官が不快だったのであろう

妻が俺をかばい出す


妻『ちょっとー!飲んだのアタシだって言ってんじゃん!』

俺『いやいやいやいや!!! 良いって、良いって! マジで!(°Д°;≡°Д°;)』



動揺した俺を見逃すこと無く警官が反応

警官『ちょっと車の中、見せてもらって良いかな?』


淡々と進む車内検査

最悪の事態だ…

できる事ならば、車を爆破してしまいたい!


薬物… 無し!!!

危険物… 無し!!!

飲酒反応… 無し!!!



!!!



ダッシュボードから出てきたDVDを手に取り…

『美巨乳ナースの献身看護』




タイトルにちょっと吹き出した後

この後の取り調べは奥さんに任せますって………





上手いコト言ってんじゃねぇよ!!!(/TДT)/





性的趣向を暴露されると云う…

   究極の凌辱(りょうじょく)



『へぇ~、、、こう言うのが趣味なんだぁ~』( ̄ー ̄;

俺『いや~ (^_^;) たまには、、、デカイのも見たいかなぁ~ なんつって…



バカッコ良く………

  巨乳とナースを見過ごせる男は少ない。。。