モヤモヤと蠢(うごめ)く黒い影が
俺を押さえつけている

目は開いているが、身体を動かす事はおろか
声を出す事もできない………
目の前では妻がテレビを観ていると云うのに………
俺は………
金縛っているっ!!!Σ(=°ω°=;ノ)ノ
ココは旅先の旅館…
部屋には、煌々(こうこう)と明かりが灯り
テレビからは終日のニュースが流れている
妻は、俺に背を向ける様に座り
テレビを観ながら目の前に置かれた
缶ビールに手を伸ばしている
それなのに!!!
俺は、金縛りに遭っているのだ!
怖い… 怖い…
怖い… 怖い… 怖い…
この普通過ぎるシチュエーションが…もの凄く怖い
感覚だけが鋭く冴えわたり、特に耳が良く聞こえる
腕や足を意識する事はできず、おおよそ目玉だけしか動かない
胸の上の黒いモヤモヤは丸い塊から
みるみるヒトの輪郭を形成している様である
………あっ!
ジェットコースターが急降下する時の
内蔵が浮き上がる様な感覚!!!
あぁ… ダメだ…意識が乗っ取られる
俺は、瞬時に思った
取り憑きたくないと思うほどのバカにならなくては…
念仏の様に、男性器、女性器、男性器、女性器を繰り返し
頭の中を性器(精気)でいっぱいに満たす!
我ながら低能である…
しかし、これ以上が有るだろうか?
どうだ………
こんなバカに取り憑けンのか……?
チ◯コ、マ◯コ、チ◯コ、マ◯コ、チ◯コ、マ◯コ、チ
どのくらいの時間が経ったのだろう?
長く、永い戦いのフィナーレは突然訪れた
スゥーっと胸の重みが消え…
溢れ出した想いが叫びと成って発せられる
ンポ、マンッッッッ!!!!!
ギョッ!とした様子で俺を見つめる妻 ( ̄□ ̄;)!!ギョッ
俺は汗だくになりながら
これまでの説明を………
妻『ちょっとー。。。なぁに その卑猥な寝言』
息を整えながら
これまでの説明を………
旅先で嬉しいからって…… そうゆうのヤメてよね
自力で金縛りを破ったと云うのに
説明を聞いてもらえないっ!!!
この日から一週間、高熱にやられた俺。
バカッコ良く☆シックスセンスを感じたぜ。。。
(ノ´▽`)ノ ⌒(呪) Σ(=°ω°=;ノ)ノうおぉーーー!!!