エンジン打音 ヴィヴィオ追記型編(^^ | ドラゴンホークのブログ

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※追記型とは、作業の進行に具合を随時記載して行くブログです。

集中して行えない作業の場合、アップは不定期に成ります。

 

今回の案件に関しましては、5月下旬のお預かりですが

作業時間がナカナカ取れず方向性が未確定だった為、

ブログ記載が遅れましたm(_ _)m

予算や供給部品、環境等から乗れるようにすると言った感じの処置に成ります。

 

○スバル ヴィヴィオ RX-R

平成4年 E-KK3 EN07(S/C) 24万キロ

4月にご購入され、一度オイル交換をされたようですが、

高速走行中にエンジンから打音を発っし始めたそうです。

レッカーで入庫と成りました。5月26日

お客様立ち合いの中確認。

エレメントから多量の鉄粉検出。

スラッジの多いとの事でしたので

後日、ヘッドカバーを外して確認。

リビルトは絶版で、クランクシャフトのダメージと修正、

開けて行くにも部品供給が絶望的な回答。

無い物ねだりをしていても進まないので、有る物をゲット。

型式指定&類別区分番号が同じ車両のエンジンです。

補機類無いのに、高いとか言ってられん!

走行不明との事で、ひとまずと言った所です。

ウォーターポンプ裏から、冷却水漏れの跡が見られます。

ノックセンサーも破損。

エンジン前側でオイル漏れが見られます。

結構汚れているエンジンです。

スタンドに掛けて、バラして行きます。

2車検毎で交換指定のタイミングベルトは良好です。

ヘッド下りまして・・・

ピストン、クランクを外して行きます。

オイルポンプを分解。

プレッシャーリリーフバルブは、分解出来ない構造です。

棚に並べて順番に洗浄測定を行って行きます。

ヘッドも分解

部品の在庫や価格を問い合わせた所、

メタルのサイズなどは「エンジンに記載してある情報を下さい」との事。

結局、サイズセット供給しか無いので、なぜ聞かれたかは不明です。

どうやら、一度開けられたエンジンのようです。

ヘッドは歪限界ギリギリなのが不安です。

ブロックは問題無しです。

クロスハッチは残っており使えそうですが、

リング状の傷(錆び跡)が有る状況から、度々放置期間が長かったようです。

ウオーターラインからは、結構な量のクーラント結晶。

オイルリングの詰まりが始まっております。

ブロックの洗浄を行い、スタンドに固定。

メタル類は目視で減りが分かるので、一式スタンダードサイズを注文。

各種測定器具で測って行きます。

クランクの振れが値が上限。

オイルクリアランス測定でプラスチゲージを使用。

新品のメタルを組んで、規定トルクで締めます。

潰れた幅で、クリアランスが確認出来ます。

各ジャーナルで基準値が違うのですが、スタンダードサイズで

全て基準値内でした。

 

コンロッドメタルも、スタンダードで基準値内です。

どちらも、アンダーサイズを購入せずに済みました。

ピストンリングを測定します。

全て基準値内でした。

ピストンも問題無し。

シリンダーボアも基準値内

ヘッドは手磨きで基準値まで詰めました。

新品のメタルを鏡面研磨。

左(施工後) 右(新品箱出し)

クランクは組み付け完了。

ようやく、使えるエンジンと判断して部品を注文。

ゴム製品に欠品を恐れておりましたが・・・

肝心要なヘッドガスケットが絶版に成ってました。

部品屋さんやメーカーも、無い物をどうにかしてくれません。

ネットの情報を漁っていると、別車種の流用が出来るとの情報が・・・

プレオの物(EN07)のようですが、部品番号が記されていたので、

再度在庫確認して注文。

○ヘッドガスケット

11044KA230絶版

11044KA400流用

○インマニガスケット

14035KA260絶版

14035KA450流用

メタルガスケットに変更と成る為、カッパースプレーを使ってみようと思います。

 

細かい部品も随時洗浄。

ピストンを計ると、4個全て同じ重さでした。

一番軽い物に合わせる為・・・

一番重いのから削って行きます。

一番重いキャップも減量させて、全体のバランスを取りました。

ようやく腰下組み上げで、ピストンリングを入れて行くと

3気筒目のセカンドリングが破損。。。orz

リングが折れても、心は折れません。

決して開き過ぎた訳ではないので、仕方有りません。

ピストンリングセットをスタンダードで注文。

連休を挟むので、しばらく部品待ち。。。

 

カムシャフトの研摩とか行っておきます。

 

ピストンリングセットが入荷して・・・

納まりました。

バリや段差落としでポート研摩を行います。

作業中、スマートフォンが破損してしまい画像が有りません。

エキゾースト側

バルブリフタ当たり面を鏡面研磨。

スマフォが変わって、ピントが甘い感じがします。

バルブの擦り合わせを行い組み付け。

気密チェックをして、3ヵ所やり直し・・・

カムシャフト仮組みでバルブクリアランス測定。

組換えや、廃棄エンジンから回収したシムでも

ジャストサイズが無かったので注文。

表面の光沢具合が違いますね。

絶版サイズが有り、やむなく・・・範囲内には納まってます。

 

 

つづく・・・