昨年11月~12月の案件に成ります。遅く成って済みませんm(_ _)m
〇日産 ダットサンピックアップAX キングキャブ
平成13年 GC-LFD22 KA24 250600km
企業のお客様(代取)から
「ダットラ買ったので、時間の有る時にお願いします」
別件で伺った時にチラッと見かけてナンバーが付いていなかったので、
抹消状態と認識してました。
すると、「名義変更の期限が有るので・・・」と言われ、?何で???
慌てて書類を確認させて頂くと、ナンバープレート2枚も。。。orz
しかも車検切れです。
①抹消して、中古新規
②再封印から車検取得して名義変更
上記方法の2択に成りますが、手間が大きく変わって来ます。
①は準備書類の枚数や、自動車税還付&加算などの手間や出費。
②は自動車税未納や交通違反金未納などで車検取得できない可能性。
自賠責保険を加入して、臨時運行許可(仮ナンバー)を借りて来てエンジンを掛けると、
まずはODOメーターが文字掛けしており、正確な距離が分からない。(車検不適合)
再封印(全国どこでも、全ての封印が有ります)を行う為練馬へ向かったのですが、
光量が気に成ったのでテスター屋さんに立ち寄ると、絶望的な状態。(車検不適合)
走行中、左右にフラフラと振れる感じがします。
部品待ちや問題点早期決断などで時系列に違いが生じます。
リフレクターの劣化で、どうにも成りません。
純正新品供給(¥37800)が有りましたが、片側の納期問題で方向性を変更。
再メッキを行っている業者へ連絡するも、総額¥75000程度、納期2ヶ月以上。。。orz
チョッと割高感が有りましたが、社外新品(\60000程度/左右セット 即納)を購入。
交換はわりと簡単です。
リフレクタ―の反射具合が全然違いますね。
※ガラス製なので、表面曇りでは有りません。
光軸・光量・カットラインもOKで1つ問題解消です。
ブレーキの引きずりがひどいので分解。
錆がひどく、ひとまずゴリゴリ削ってみます。
ピンボケなので分かりやすく成ってますが、左側の錆び朽ちが顕著です。
反対側は問題無し。
樹脂製のピストンは痛みが激しいので・・・
全交換します。純正¥3470×4
パッドは残量が多く未交換です。
タイロッドエンドボールジョイント交換。
テンションロッドブッシュ交換
スタビライザーブッシュ交換
リーフスプリングブッシュ全交換
ちぎれて巻き込み、ルーズな状態でした。
走行中ODOメーターの表示が回復したので、再半田を試みます。
メーター分解。
文字掛けなので液晶配線の処置をして行きます。
フィルムケーブルを使用しているので・・・
外さずに□の部分だけ再半田出来ます。
当方はフィルムケーブルを外して、接点清掃も行いました。
常時、正しく表示されるように成りましたので、交換やメーター修理に出さずに済みました。
ガラスの内側水切りゴムが、ガラスを下げると巻き込む事態。
ゴムのみ供給が無く、ドア内貼りASSYで¥52900の為、
布テープを貼って巻き込まないように処置しました。
プラグを抜いたら燃焼室確認。
No1
No2
No3
No4
オーバーホール直後とも思わせるような綺麗な状態でした。
○今回の交換部品(画像無し・年末バタバタで済みません)
総額も考慮して、予防整備は控えめです。
1、エアークリーナー
2、ディストリビューターキャップ&ローター
3、エンジンオイル&エレメント
4、ベルト3本
5、フューエルフィルター
6、デフオイル(LSDシール有り)
7、テンションロッドブッシュ 一式
8、スタビライザーブッシュ 一式
9、タイロッドエンドASSY左右
10、キャリパーシールキット&ピストン
11、リーフスプリングブッシュ 一式
12、ホイールシリンダーASSY
13、ワイパーブレード
14、ヘッドライト左右&H4バルブ
処置多数・・・
期限にギリギリ間に合い、博打要素のある継続名変で完了!
納車後、鈑金と色替え+看板入れなどが有るようなので、この姿は見納めです。
最大積載量250kgと軽バン以下なのに、排気量が2400ccの為1ナンバー貨物です。
なので、自賠責が小型貨物(4ナンバー)の1.5倍程度高いです。
最終的に、総額33万円程度掛かりました。
納車後、代取が少し乗ったそうですが、不安を感じてらした足回りが、
シャキッとしてご満足頂けたようです。
某ネットオークションで安価に購入された物だったようですが、
車検不適合部分が多く、予想以上の出費に成ってしまったそうです。
結果、業者オークションですと一般相場で取引されて車両代が高額に成ってしまいますし、
闇の部分も有るので、どちらが良いかは申し上げられません。
しかし、某ネットオークションに出品される物の大半は、業者オークションに出せない
(走行不明や出品票無効表示等で安価に成るパターン)物が多いです。
私自身もYオクで複数台、散々な目にあって来てます(^^;Aアセアセ
程度予想して、自分で処置出来るので損害は低いですが、特に業者が出す物は要注意です。
※Yオクで良い物に当たる見分け方(出品状況)は、自己保有車を個人で出品されている物の中で、
下取りや買取屋の価格に納得ゆかずにYオクに出してみる・・・と言う物に買い得車が有ります。
ただし、頻繁に車両を出品や落札されていたりするIDには要注意です。
下取りや買取り価格が0~5万円程度(解体レベル)だったり、中古車販売価格より4~50万安価提示されたので、
「誰か大切に乗ってくれる方に買って欲しい~!」
と言う感情が伝わってくる方の車は、整備が行き届いていて良い物が有りますね。
車は人間と一緒で10人10色です。
同じ生産ラインでも、各部品の個体差や、使用環境などでも大きく違いが生じます。
年式、走行距離だけでは判断が付かない事も多いです。
距離が少ないからと言っても、ゴム類は生もので経年劣化は顕著です。
記録簿が有っても、各整備業者の方針や所有者のお金の掛け方で不具合や劣化の状態に違いが生じます。
「車検残ってて乗っている車なら大丈夫でしょう」等と言う判断は大間違いです。
新車でもトラブルやリコール、設計上のミスが有りますので、中古車は更に覚悟が必要に成ります。
全てを考慮すると個人的には(自信を持ってお勧めの1台)なんて皆無なのです(^^/
※予断 K6Aターボ
状態の良いエンジンを探すのも、以前は分解点検しておりましたが、
入庫の連絡が入って現調に・・・
17万kmですが、オイルキャップから覗くと非常に綺麗です。
履歴が明確で無いと、この距離までにリビルト交換されている可能性も否めません。
吸気パイプを外して、プラグを抜きます。
内視鏡で燃焼室やシリンダーを点検すると・・・
ピストン・燃焼室は非常に綺麗です。
ピストンの首振り摩耗が生じ、クロスハッチが消えかけてます。
距離相応の可能性が否めません。
No3に致命的な立て傷が入っておりましたので、購入却下と成りました。。。orz
状態の良いエンジン探しは続きます・・・
朗報?
急ぎの順番から、KF ターボ、K6A ターボ、K6A NA、EF NAですが、
次男のミラジーノ L700S 186000km用のEFが61000㎞で連絡が入りました。
せっかくなので、顔も頂きます。
解体がいつに成るのかは分かりませんが、
時間の有る時にゆっくりとバランス調整やラッピング、ポート研磨など行ってゆこうと思います。
#ダットラメーター修理
#ダットラODOメーター