「ＡＩ、人間、操作」 について浮かんだ妄想話
２０ＸＸ年
平均化されていく静かな平和世界
同一化されていく意識世界は
無空の変化なき世界へと向かっていた
想いはすべて叶い
すべて叶うと知ったことで
わざわざ想うこともなくなった
現状に満足しきった世界では
想いの波さえおこることがなく
静止したワンネスになるだけとなった
そんなある日、、
いや時間の概念もないんだけど
便宜上ww
そんなある日
膨大なデータにも存在しない波がやってきた
それはプログラム上はエラーとして認識
すべてを受けいれてきたワンネス界に
はじめて受け入れられない波が入り込み
それは全体にまで波及した
統合されつつあった世界は
分断も起こり
予想を超えた世界がいくつも創り上げられた
それは今までに創った
ワンネスワールドのコピーの
パラレルワールドというものでなく
「すべて」だと認識していた世界の
外側から来た波に干渉されて
無数に広がり始めた
知らない世界の存在によって
空間が出来ると
それを知ろうとして
意識空間が更に広がっていった
エラーとは破壊であり創造であった
統一調和されたひとつの世界は
破壊によって創造が始まった
正反対のエネルギーが
同時に発生する世界は
それが統合されるまで広がり続ける