意識の卒業 | 琉球ドラゴンアート

琉球ドラゴンアート

沖縄から楽に豊かに循環する世界づくり
発酵ヘンプ「麻ほうの手あて」龍と言霊「ドラゴンアート」

「AI、人間、操作」 について浮かんだ妄想話


20XX年
死という概念がなくなり
パーソナルなパラレルワールドと
ワンネスワールドを行き来するようになると
「個性」という意識の大切さに気付く人が増えた

ワンネスデータにログインして
完全に同化される前に個人データに
戻って来た人達は
いつでも行ける至福のワンネスよりも
至福感はあるが変化のないワンネスよりも
個性の残る世界を選ぶようになった

しかし、想い=叶う
しかない世界は自分の想像を超える
現象は起こることがなく
想うことにも意味を感じなくなり
やり尽くした感に退屈をするようになった

その頃には意識データは

人間はもちろん、動物や植物、
鉱物の意識まで解析されて
猫や象、金魚や松の木、水晶などの
意識をバーチャルで体験できるようになった

時間という概念も
空間を人間が移動する頃には存在したが
バーチャルではあるが空間を創造できるなり
自分以外を思い通りに変化させることで
時間という概念がなくなった

物体を主軸としなければ時間という概念は
存在する必要がなくなってしまったのだ

もはやデータはワンネスかそれ以外か
しかなくなっていて「それ以外」世界のデータも
ワンネスに近づいており
このまま行けば同じものとなり
変化のないワンネス
つまり、何もないのと同じになる

かつては変化を恐れていた人類は
変化のなくなることに疑問を感じるようになった

変化がない。。。それは0であるからだ
何もないところまで行きついたら
それ以上は何も起きない
起こりようがない

想った通りしかない世界は
想いもよらない感動など起こりようがない

人類は肉体を卒業し意識世界の住人になったが
それさえも卒業する日が近づいていた