『怖いトモダチ』 岡部えつ  関わってはいけない人間は必ずいる | ドラゴンボーイの憂鬱@レンタルスペース自由が丘サクラボロー

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あなたは見破れる?16人の証言をもとに大人気エッセイストの正体を暴け!

「綺麗な人でしょう。心はもっと美しいんだよ。ほんと、憧れの人!」「カリスマってああいう人のことを言うんだろうな。」
「あの人はカリスマ性がある反面、ものすごく傷つきやすい人。」「うちの家族はまだ、あの人に心を操られたままなんです。」
「そういえば、ルミンさんて、プライベートなことは話さない……。」

16人のさまざまな証言をもとに、女の正体にせまる1作。
女は一体何者で、なぜ嗅ぎ回られているのか…?読めば読むほど謎が深まり、ゾッとするラストは頭から離れない……。
「怖いトモダチ」、ひょっとしたらあなたの隣にもいるかもしれませんよ…?

 

 

 

面白かったんですが、重みがあるかといえばそれはなくて軽い読み物だと思います。

語り手が中井ルミンという人気エッセイストについて彼女の周りの人間にインタビューしてその人物像が徐々に明らかになっていくというようなストーリーです。16人の人間への聞き取りはルミンとの関係がわかりやすいようにストーリーの最初に表がありますのでわかりやすすぎるほどわかりやすい。人物が多いからなのでしょうが、ここまで親切にされると頭を使うところがなくてちょっとやりすぎではないのかと思ってしまう。

ストーリーはまあミステリーとも言えるような作りです。

 

ここまでの人とは多分出会ったことがありませんが、こんなタイプの人は時々います。

自己愛性パーソナリティ障害という言葉はよく耳にしますよね。

こういう人は自分より色んな意味で下だと判断した(能力や容姿)人間には優しい良い人でいるのですが、自分の邪魔になる人間のことは意地悪をしたり排除したりしようとする。

 

そもそも人間なんて色んな面を持っているので16人の人間が証言して全員が良い人だと言うとか悪い人だと言うとかはありえないわけです。それはルミンだけでなくて誰でもそうです。そういう意味でこのテーマがちょっと新鮮味に欠けるかなあと思ってしまうことは否めない。

 

こういう人が周りにいたらお付き合いをやめることが一番です。それだけは間違いない。

私は割と鼻が効く方なので付き合ったらいけない人は大体わかるんですが、こういう人が変わることはないので自分が離れるのが一番手っ取り早いんです。

 

嘘を全くつかない人もいないと思いますが、嘘しかつかないのでは?という人がたまにいます。

おかしいなと思われていても大人になったらなかなか指摘してくれる人もいないでしょうし、自分も認められないのでしょう。

自分の身になって考えると積極的に嘘をつくことは絶対にないのですが(ほとんどの人がそうだと思いますが)、少し不正確な返答をしたり全部を答えなかったりすることはあるかもしれないなあと思うのです。その相手に伝える必要がないと判断した場合はそうなるかな。全部話したらかえって迷惑になる場合もあるので。

 

そういえば最近全然ブログを書いていませんでした。

参院選がスタートしてから割と選挙のことが気になっていてブログを書くどころではなかったです。

今回は期日前投票には行かなかったので明後日投票します。比例区、最後まで悩んでいます。

この選挙の中での複数政党の右傾化が気持ち悪いです。世の中に不満が溜まっている証拠だと思っています。

しかし目盛りの上でとても左もとても右も多くの国民にとっていいわけがない。

日本人は左側に対する嫌悪感が必要以上に大きいと感じます。しかし今現在不満があるのならばむしろリベラルを選ぶべきでしょう?

なんであのオレンジの党を選択するのか全く理解できません。ここまで顕著にポピュリズムを見せつけられる日が来るとは不安しかないです。

誰かをファーストと叫ぶ人間はセカンドやサードという差別を作り出す。今はファーストに入った気分でいる人間も必ず次はファーストから弾き出されてセカンドになるんです。こんな浅はかなことに騙されてはならないと思う。