死因不明社会
日本はそう言われる
年に17万人もの
死因不明
宗教観か
日本は遺体を
大切にする
御巣鷹では
遺体を取り出すために
事故原因のキーになる
圧力隔壁を
分断した
事故原因は
状況証拠と
推測だけで語られる
苦しんだのに
これ以上
痛い思いを
させたくない
多くの遺族は
そう言い
行政解剖と言われると
拒絶反応を示す
CTに載せるだけ
そう言っても
もう治療や検査は
嫌だと
拒絶する
実際に
解剖はしていないのに
したことにする
そんなことは
日常茶飯事
どれだけ
死因に間違いがあるか
誰も判らない
オウム事件の
坂本弁護士一家は
塩化カリウムを
注射されたが
この地域の
監察医は
解剖したことに
なっているのに
検案書にその記述はない
フルタイムで開業しながら
非常勤の監察医として
年間1000体近い
行政解剖を
行ったことになっている
死因が判る訳ない
裁判で
状況を話す容疑者と
検案書が
全く一致せず
失笑を買った
現在
監察医制度が
機能しているのは
東京23区・大阪市・名古屋だけ
名古屋は休眠状態
ついに
行政解剖はゼロ
大阪は事務所はあるが
所長も監察医も
非常勤
機能していると
言えるのか
3年前の
面白いデータがある
大阪市の行政解剖
およそ930件
向精神薬の過剰摂取による
自死が14件
向精神薬が検出されたのが
1件
東京では
およそ2,300件の行政解剖
農薬・向精神薬の過剰摂取による
自死が73件
向精神薬が検出されたのが
およそ640件
警視庁が出している
監察医務院の白書を
見ると
薬剤名や
検出値から
推定される摂取量も
記載されている
常用量だ
大阪では
向精神薬の
処方が
東京より
遙かに少ないのか
感覚的に違う
製薬会社の本社が多く
売り込みに力を入れ
内科や整形外科あたりでも
向精神薬を3剤も4剤も
処方する
解剖なんか
したことにして
費用だけ
貰ってないか?
最後の医療と言われる
死因究明が
日本では
機能していない
それだけだ
それが
向精神薬の問題に
微妙に影響する
マウスやラットで
試験をした
半数致死量を
体重換算した
向精神薬の致死量
メジャー・マイナーは
飲める錠数だが
ベンゾジアゼピンになると
5千錠を超え
中には100万錠
だから安全と言う
これをもって
安全な薬と言うが
それが嘘であることを
死因不明社会が
不明にする
平気で多剤の
カクテル処方を
するが
それが治験さえ
されていない手法であり
大きな問題で
あることを
死因不明社会が
不明にする