京都の祇園にある建仁寺は有名ですが、その数ある塔頭の中に、蘭の寺として「西来院(せいらいいん)があることは、ニュースで初めて知りました。

 

西来院の基礎を築いた中国人僧侶、渓道隆(らんけいどうりゅう)の名にちなんで、「蘭の寺」と名付けられました。

 

蘭の花は、今年3月新たに庭園を整備した際、開山した僧侶の名にちなんで、10種類の蘭を合わせて1200株程植栽したそうで、4月下旬頃から開花を迎えているとのことです。

 

 

早速、好天の5/21の日に拝観に訪れました。

 

目指す西来院は、建仁寺の北門を入って直ぐの左手に在りました。

 

 

  

蘭の花と共に、整備された「峨眉乗雲」と称する枯山水庭園アーティストの作品が見所のようです。

 

まずは庭園からです。

 

 

シラン(紫蘭)が、手前と右奥の苔の谷間(アップ写真が下)に咲いていました。

  

  

中庭は白砂で、竹と据えられた石器に散りばめられた蘭の花びらのコントラストが見事でした。

 

次はアーティストの作品です。

 

  

天井画「白龍図」で、陳漫(チェンマン)氏の作品

(同じ建仁寺の塔頭・霊源院には、陳漫氏の天井画「黒龍図」があり、同氏の作品で、ここ西来院にも展示されていた「愛因斬坦双獅屏風」も霊源院にもありましたので、ここでは割愛します(当該ブログ:2023.11.28配信済み))

 

屏風絵「登竜門」で、木村英輝氏の作品

 

下の二つは当院の所蔵品ではないでしょうか。

 

達磨大師の言葉で、「不識」(ふしき)と「無功徳」

     

 

御朱印です。

 

  

上記2名のアーティストの作品の絵柄もそれぞれありましたが、オーソドックスな方にしました。

 

 

最後になりましたが、ここ西来院の庭先に「ブルーボトルコーヒー」のトラックが来ていたのです(先のニュースでも注目)。

建仁寺の開祖・栄西禅師が「喫茶」を広めたことと、当院の住職がブルーボトルコーヒーのファンで、出店が叶ったとか。

 

 

これらの飲食物を持ち込んでの参詣もOKとのことでしたが、

私は終えてから、ゆっくりと頂きました(奥に写っているのはシランですが・・・?)。

 

 

ここ西来院は本来非公開寺院でしたが、開山「蘭渓道隆」の750年遠忌を4年後に控えて大改修を実施し、今回の特別公開に至ったとのこと。

当初は6/2迄の予定でしたが、12/31迄に延長されました。ただブルーボトルコーヒーの出店は6/2迄で、また9月頃に秋営業の予定とか。

 

見所満載の西来院の特別公開でしたが、希有な寺カフェを楽しみたいのなら、期間限定ですよ!