辰年に因み、「龍図」が公開されている京都・建仁寺を参詣しました。

 

建仁寺は栄西禅師を開祖とする京都最古の禅寺で、観光客で賑わう祇園の傍にあります。

 

 

八坂通りに面した南門にあたる勅使門(左手に入口あり)から入りました。

 

三門で、御所を望む楼閣という意味で「望闕楼」と名づけられました。

 

法堂で、ここの天井に「双龍図」が描かれています。

 

参道を真っ直ぐ進み、奥の方丈から拝観料(800円)を払って入堂しました。

 

まず目にしたのは、俵屋宗達の最高傑作と名高い「風神・雷神図(国宝)」です。

 

 

方丈で、本尊は「十一面観音菩薩坐像」です。

 

方丈前の枯山水庭園で、大雄苑です。

 

本坊中庭にある潮音庭です。

 

○△□乃庭で、単純な三つの図形は宇宙の根源的形態を示し、禅宗の四大思想(地水火風)を、地(□)水(○)火(△)で象徴したものとも。

 

方丈では数々の襖絵が見られましたが、印象に残った2つを紹介します。

 

船出という作品で、型染めの手法を用いブルーが鮮やか。

 

海北友松筆の「雲龍図」で、架空の霊獣「龍」が飛翔する雄大な姿を、幅広い画面に大きく力動的に配置していて、友松の練達された画境を認めることができるとか。

 

法堂内で、真ん中下には釈迦如来坐像が安置され、天井には「双龍図」が見えます。

 

この双龍図は、小泉淳作画伯により平成14年(2002年)創建800年を記念して描かれたそうです。

 

最後は、頂いた御朱印になります。

拈華堂(ねんげどう)とは法堂の別称で、拈華微笑(釈迦が一本の華を拈って差し出した際に、ただ一人の尊者だけが微笑み、以心伝心で伝わった)という禅語からきているとか。

 

 

今年は「辰年」で、十二支の中で唯一空想の生き物である辰(龍)が天に昇る様子から、縁起がよいとされていますので、

あやかりたいものです。

ただ、奢ることなく謙虚な姿勢は持ち続けないと!