セカンドオピニオンについて語る | 乳腺専門医かつ形成外科専門医・Dr.松の乳房再建

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(京都駅前) 康生会 武田病院 乳腺外科・形成外科 松谷崇弘


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癌治療を受けるにあたって、一度は考えたであろうセカンドオピニオン(以降、セカンドと表現)について語ってみる。

 

納得のいく治療選択ができるように、違う医療機関の医師に「第2の意見」を求める事ができるのは、皆ご存じだ。

しかし、多くの方は、セカンドのシステムのことはご存じない。

 

基本的にセカンドを受ける際、保険診療ではなく、自費診療となる。

公的病院の多くは、この費用を1..5~2万(1時間)に設定しているようだ。

 

これには、理由がある。

セカンドは、一般的な治療指針などを病態に応じて説明し、元の病院で治療を継続してもらうのが大前提となる。もちろん、セカンドの結果、転院を決意するのは問題ない。

セカンド先は、専門的な説明だけに時間をとられるので、高めに設定しておかないとセカンドの列ができてしまう。

 

そもそも、疑問点があるのなら、現在治療を受けている施設で十分な説明を受けるべき(理解できるように患者さんも努めるべき)である。

十分な説明を受けられないために不信感があるのであれば、セカンドではなく転院(保険診療、基本的に一方通行)を検討するべきである。

 

例えば、5つの病院を保険診療ではしごしたいというのは、気持ちは理解できなくもないが、不適切である。

ガイドラインに即した治療を行なっている病院(医師)が多いので、方針はおのずと同じになる。

極端なことを言う医師がいれば、患者さんを惑わすという意味では問題児だ。

他の医師を中傷することでしか、自分の立場を上げられない困った医師がたまにいる・・・

まあ、伝え方の違いはかなりあるけどね。

 

まず、転院をするかどうか悩むので、セカンドを受けてみたい気持ちは良く分かる。

しかし、悩みや不満を言い出せないために、セカンドを用いるのは、本末転倒である。

本当にセカンドを見当すべき課題が生じているにも関わらず、相談できない環境なのであれば、まずそこを改善すべきだ。

これは、医師側の努力不足が最も考えられるが、患者側の認識不足である場合も少なくはない。

 

過去の治療を分かってくれているのは、今の主治医だから、病院を変えると不都合出てこないかしら・・・

 

そんなことはあり得ない。

少なくとも過去の情報があれば、適切に術後管理できる。

そして過去の治療歴より、今の治療方針が一番重要ではない?

 

まあ、元彼への情もあるし、気の合う新しい相手を探すのも大変だから・・・ってところでしょうか。

ただ、これは恋愛じゃなくて、診療ですからね(笑)

 

これを読んだ私の患者さんから、転院の申し出があったら、かなり反省(深刻)だね。

疑問があれば遠慮なくどうぞ。

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