国会議員になって、人生で一番勉強した一年

――国会質問の40分は、40分ではない

 

先日、「区政・都政・国政って何が違うの?」というトークイベントに参加しました。区議、都議、国会議員が並んで、それぞれの仕事について話すという企画です。

そこで、私はちょっと驚いたことがありました。

 

それぞれの議会で「質問時間はどのくらい?」という話になったのです。もちろん地方議会にも、本会議だけではなく、常任委員会、予算・決算特別委員会などがありますから、単純な比較はできません。

 

それでも話を聞きながら、

「あれ? 私、ものすごく質問してない?」

と思ったのです。

 

そこでAI参謀に、

「ちょっと私が今まで何回質問したか、数えてみて」

と頼んでみました。

 

すると――。

2025年11月の初質疑から2026年夏までに、確認できただけでも、

厚生労働委員会 16回

デジタル・AI特別委員会 6回

行政監視委員会 2回

情報監視審査会 3回?

委員会質疑だけで、少なくとも27回

本会議での質問は別です。

 

時間については現在精査中なので確定値ではありませんが、積み上げると相当な時間になります。

中には、一回40分という質疑もありました。

ここで、ようやく気がつきました。

そりゃ、頭疲れるわけだわ。

(笑)

 

国会質問の40分は、40分ではありません。

まずテーマを決める。

資料を読む。

最新の数字を調べる。

過去の自分の発言も調べ直す。

海外ではどうなっているのか調べる。

論文を読む。

省庁からレクを受ける。

調査室や国会図書館で調べる。

質問を組み立てる。

答弁を予測する。

そして、また資料を読む。

しかも一つ終わったと思ったら、

「先生、次の委員会、質問あります」

……。

またですか。🤣

 

多い週には、40分、20分、40分。

 

一週間で100分近く政府と質疑することもありました。

こうなると、勉強好きとか嫌いとかいう話ではありません。

強制的に勉強します。

 

🧠 「質問」は、政治家の筋トレだった

 

振り返ってみれば、この一年で私が一番ありがたかったことは、実はこの「質問時間」だったのかもしれません。私は政治家になるために何十年も準備してきた人間ではありません。

むしろその逆です。

突然、政治の世界に入ってしまった。

だから最初は、知らないことだらけでした。

法律。予算。行政。省庁。委員会。答弁。政党。会派。

「なんですか、それ?」

の連続です。

 

でも、国会で質問するとなると、

「知りません」では質問席には立てない。

自分の名前で問い、

政府が正式に答える。

そして、そのやり取りは国会会議録に残ります。

間違ったことを言えば、それも残る。

これはなかなかの緊張感です。

 

だから調べる。

調べていると、新しい疑問が出てくる。

その疑問を次の質問にする。

すると政府から答弁が返ってくる。

その答弁を調べると、

また次の疑問が出てくる。

質問 → 答弁 → 疑問 → 勉強 → 次の質問。

この繰り返しでした。

考えてみれば、ものすごく贅沢な授業です。

 

🗣️ 政治家は「答えを知っている人」ではない

 

一年やってみて、政治家についての考え方も変わりました。

良い政治家とは、正解のない問題に向き合い、それでも責任を持って答えを探し続ける人なのではないでしょうか。

世の中には、まだ名前のついていない問題があります。

統計には現れていない困りごとがあります。

制度の隙間に落ちている人がいます。

現場では当たり前になってしまっているけれど、

「ちょっと待って。これ、おかしくない?」

ということがあります。

それを拾い上げ、調べ、数字にして、政府に問い、記録に残す。

野党議員には、特にその役割があると思います。

 

政府を怒鳴りつけることだけが、行政監視ではありません。

私は怒鳴るのがあまり得意ではありません。

というより、怒鳴る政治はかなり苦手です。

でも、静かに、数字を置く。
静かに、矛盾を聞く。
そして、答えてもらう。そういう政治のやり方もあると思っています。

 

(最上佳則都議、吉田由紀子区議と、スリーショット)

 

🌸 そして、二年生へ

 

一年目は、とにかく必死でした。

知らないことを知る。

制度を覚える。

質問の作り方を覚える。

国会という巨大なシステムが、どう動いているのかを見る。

言ってみれば、政治家一年生の基礎訓練でした。

でも、そろそろ二年生です。

今度は、知るための質問から、動かすための質問へ。

医療DX。AI。介護。医療データ。予防医療。科学と政治。そして、人が幸せに生きられる社会とは何なのか。

 

まだまだ聞きたいことがあります。

というより、この一年で、質問したいことが減るどころか、増えてしまいました。困ったものです。🤣

でも、それでいいのでしょう。

知らないことを知る。

疑問を持つ。

調べる。

そして、問い続ける。

二年生は、もう少し攻めます。

乞うご期待。😊