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前回のブログをアップした後に、さらに数人の在仏の友人から“ビタミンD不足”をカミングアウトされました。思った以上に多い感じ。これは専門家の先生に再度確認せねば……。

そこでパリ、アメリカンホスピタル日本セクションに勤務なさってる在仏日本人の健康の御意見番、三村佳弘先生にプチインタビューをいたしました。

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ビタミンD不足の場合、自覚症状というのはあまりなくて、たまたま測ると低くて、そこで初めて判る、というパターンが多いですね。それも人によって一桁の低値だったりするので、びっくりします。印象として、はじめから理想といわれる30μg/mlを超える方はあまりいません。

そんなこともあってか、フランスでは予防的に服用するように言われる方もいます。

具体的にはUVEDOSE( Cholecalciferol )100000単位を1年に2回~4回程度、閉経後の女性や高齢者の方が対象になっているようです。また御存知のとおり、量が違いますが、乳児も対象ですね。

実際に低下していることが判った場合は、Ergocalcifero lを1日4000単位から20000単位を毎日治るまで内服するか、1回600000単位を2週間おきに治るまで注射します。私は極端に低い人にはこの注射をしています。低くても注射が嫌いな人には内服で治療してもらっています。

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時に20万単位、状態によってまとめて1回60万単位の注射とはなかなかダイナミックです。アメリカでも似たような治療ガイダンスと認識してます。しかも欧米では全般にビタミンD不足は問題になっている様子で、研究論文がたくさん出ております。

人種差や環境の差もあるので、緯度が欧米に比べて低めの日本に住む日本人にそのままあてはまるかどうかはまた別のお話しですが、昨今のアンチエイジング啓蒙での紫外線極悪論とIT文化の発達による屋内生活嗜好、そしてダイエットブームなどで、潜在的なビタミンD不足の方は結構いらっしゃるのかもしれませんね。

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【追記】写真が三村先生です。昨日、在仏日本人ドクターの集まりがあったので、写真を撮らせていただきました。在パリの皆さん、ぜひとも気になることがあったら、アメホスにこの三村先生を訪ねて相談してみてくださいね。とても優しく熱心な先生です。
(^o^)

三村佳弘先生
診療時間:平日8:00-18:00
 第2・第4土曜日9:00-13:00
予約電話番号:01 46 41 26 16(日本語)
American Hospital of Paris
63, bd Victor Hugo 92202 Neuilly sur Seine