MADEFOR COSMETICS（メイファーコスメティックス）(http://www.madefor.co.jp/
）プレゼンツ、「世界の皮膚科学研究早わかりブログ」掲載させて頂きます、Dr.MADEFOR（ドクターメイファー）です
本ブログにおいて、シリーズでニキビに関する研究概要をご紹介させて頂きました
まだまだ沢山ご紹介したい研究内容はございます…が、このブログは『皮膚科学早わかりブログ』ですので、今回からは、皮膚科学に関する研究知見のご紹介をさせて頂きたいと考えております（ニキビもまたやりますよ
）
皮膚科学に関する知見を知って頂くことで、『スキンケア』をより身近に感じて頂き、実行して頂くことで、皆様の日常を前向きにするためのサポートにして頂ければと感じております
『本日のトピックス』
～皮膚ってなんなのか
～
このブログを読んで頂いた方、おそらくすべての方が、『皮膚』という言葉を知っておられると思いますですが、『じゃあ、皮膚って何か説明してください』っていわれると、非常に困りませんか
そう
皮膚は、知っていそうで意外にしらないNo.1の部分なのです。
今回は、そんな皮膚とは何かに関するお話です
皮膚は、人体で最大の面積、重量を有する臓器であり、体内と外界の環境を隔て、生体の恒常性を保つために様々な機能に特化し、とても複雑な構造を有する部分です
構造は、主に３層構造であり、『表皮』『真皮』『皮下組織』で構成されています
まず、表皮を構成する細胞の９０％以上は表皮細胞（ケラチノサイトKeratinocyte）であり、残りは、色素細胞（メラノサイトMelanocyte）や免疫系の細胞（ランゲルハンスLangerhans）、角質細胞（Corneocyte）などです
この部分は、外界からの異物侵入防御や紫外線からの防御、水分蒸散の防止などの機能に関与しています
真皮は、膠原繊維（コラーゲンCollagen)や弾性繊維（主にエラスチンElastinなど）、血管、その他の細胞外マトリックス（Extracellur Matrix、ECMとも呼ばれる）で構成されていますその他、汗腺、脂腺、毛包などの皮膚附属器が存在しております
主な構成細胞は、繊維芽細胞（fibroblast）で、互いの細胞は、ECM中に一定の距離を保って存在しています
皮下組織は、脂肪組織が主体であり、中性脂肪の貯蔵、外界からの断熱効果、鈍的外力からの防御などをになっています
では、皮膚の表面は、どのような構造になっているのでしょうか
皮膚表面は、決して平ではなく、多数の細かい皮溝（sulcus cutis)という溝が存在しております
この溝には、深いものと浅いものが存在し、浅い溝で囲まれた部分が『皮丘crista cutis』であり、このような構造によって囲まれた多角形の部分が『皮野area cutanea』を形成しております
また、このような皮溝は、一定の方向をもって流れており、これは、皮膚表面のみならず、真皮のコラーゲンの流れとも同調し、楕円上の方向線が形成されます。これをLanger割線といいます
以上のように、皮膚は、表面、縦方向共に、非常に複雑な組織構造をとっており、また様々な細胞や器官が存在しております
これを考えるだけで、皮膚ってとっても重要なんだなって実感できますねだからこそ、スキンケアって重要なんですね
