No.12 ニキビと『薬』のお話 | Dr.MADEFOR(ドクターメイファー)のブログ

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   【MADEFOR COSMETICSプレゼンツ → 世界のニキビ研究ブログ】
 ニキビや皮膚科学の研究、メカニズムなどをご紹介させて頂き、皮膚科学の研究をより身近に感じて頂くことを目的に掲載しております。
 

『ご挨拶』

 MADEFOR COSMETICS(メイファーコスメティックス)(http://www.madefor.co.jp/ )プレゼンツ、「世界の皮膚科学研究早わかりブログ」掲載させて頂きます、Dr.MADEFOR(ドクターメイファー)です。


 さて、今回も「切り傷」のお話続編ですべーっだ!

 皆様、切り傷の切り口を触ったりすると、硬く、少しもりあがっている感覚をかんじませんかはてなマークはてなマーク

 よく観察してみるとたしかに硬くなって、もりあがっているビックリマークそう感じた方、大勢いらっしゃるんじゃないでしょうかニコニコ

 このメカニズムは、真皮組織における「創傷治癒」が関与しています。真皮組織に傷などによるスペースができると、真皮の細胞である「線維芽細胞」は、空きスペースをなんとか埋めようと、過剰な「コラーゲン」を生産します。過剰なコラーゲンは、複雑に絡み合いその部分を埋めますが、正常な組織と比べると、その密度はケタ違いに高く、非常に固く、弾力が強い組織が出来上がります。これが、傷口が硬くもりあがるメカニズムの正体なんですねべーっだ!べーっだ!

(ただし、このメカニズムだけではなくコラーゲン以外の成分も関連してますよニコニコニコニコ


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 皮膚に障害が起きると、各組織にいる細胞は、もちろん、無意識のうちに、なんとかしようビックリマークビックリマークとがんばっています。このようなことは、皮膚のあちこちで日々行われています。スキンケアでいたわってあげること…ホント大切ですよねニコニコニコニコ


『本日のトピックス』 

~ニキビと薬の話~

 さて、今回は、ニキビに関係した薬のお話を紹介したいと思いますニコニコニコニコニキビ薬の歴史は古く、古代中国の漢方にはニキビに効果のあるものが紹介されていたことがわかっています。そのため、多種多様なものが知られていますが、とても紹介できませんガーンガーン

 ここでは、現在、治療に使用され効果が確認されている成分に関してご紹介させて頂きたいと考えておりますニコニコ 

 ニキビのお薬に成分は、基本的には、「レチノイン酸」「ベンゾイルパーオキサイド」「クリダマイシン」「アゼライン酸」「アルファヒドロキシ酸」などが挙げられると思います。ではそれぞれの特徴をご紹介致します。


1レチノイン酸

ビタミンAの一種。有名な成分。角質剥離作用。ターンオーバー正常化作用などがある。コラーゲン生成促進などもあることから、ニキビ痕の治療などにも効果がある。また、アンチエイジングの成分としても知られる。


2ベンゾイルパーオキサイド

非常に強い酸化作用を示す薬成分。強い角質剥離作用がある。また、化膿部位などでアクネ菌が増殖した場合、その酸化力により殺菌作用を示す。



3アゼライン酸

炎症抑制効果と角化異常抑制効果がある。化膿部位での炎症を抑制し、異常角化(afk)を抑制し、治癒させる。



4クリダマイシン

抗酸化作用+抗菌作用をもつリコマイシン系の抗生物質。活性酸素種(ROS)に起因する炎症を抑制する



5アルファヒドロキシ酸

ヒドロキシ基を有するカルボン酸の総称。グリコール酸や乳酸、サリチル酸など、ケミカルピーリングの成分として使用される。


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また、これらの成分が使用されている薬としては、「ダラシン」「レチンA」「アダパレン」などが知られれています(その他もいっぱいありますが省略ショック!


また、イオウカンフルなども使用される場合があるかもしれません(ちょっと古典的な気もしないでもないですが…得意げ


 以上、簡単にニキビに関係したお薬成分に関してご紹介させて頂きましたニコニコいずれにしても、このような成分を使用する場合は、かなり重篤な状況にあると考えられますビックリマークビックリマークカゼその場合、焦らず、根気良く治療を行い、あとは、リン酸ビタミンCなどを用いた抗酸化スキンケアで肌の健康を維持して頂くことがよいのではないかと感じます。その時は、メイファーコスメティックス(http://www.madefor.co.jp/ )をよろしくお願い申し上げますニコニコニコニコ


『本日の豆知識』

ニキビに使われているお薬は基本的には、「内服」か「外用」に分類されます(外用は上述させて頂きました)。また、ホルモン剤の注入どもあります。内服は、「抗生剤」、「ホルモン剤」、「漢方」などに分類されます。また、漢方に至っては、生理周期に作用するもの、便秘に作用するもの、炎症に作用するもの、と多様です。

このように多様性があるのは、ニキビの原因は、本当に複合的な要因によってできているからなんですねニコニコニコニコ









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