No.10 ニキビ悪化と髪は関係なし?? | Dr.MADEFOR(ドクターメイファー)のブログ

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 ニキビや皮膚科学の研究、メカニズムなどをご紹介させて頂き、皮膚科学の研究をより身近に感じて頂くことを目的に掲載しております。
 

『ご挨拶』

 MADEFOR COSMETICS(メイファーコスメティックス)(http://www.madefor.co.jp/ )プレゼンツ、「世界の皮膚科学研究早わかりブログ」掲載させて頂きます、Dr.MADEFOR(ドクターメイファー)です。


 歴史などのテレビを見ていると、たまに、「○○前年前のミイラ発見叫び!!」とかの特集がやっています。その中で、「髪の毛が残っていましたえっえっ」なんてコメントがありませんかはてなマークはてなマーク

 私を含め、大抵の方は、「おービックリマーク○○前年前でも髪が残っているなんてビックリマーク」って驚かれると思いますニコニコ

 でも、ここで、ちょっと考えを掘り下げて見てくださいニコニコ。なんでおどろいたのでしょうかはてなマーク

 それは、皆さん、髪の毛が、「生きている細胞」であることを認識しているからではないですかはてなマークはてなマークつまり、生きた細胞が何千年も残ったのか!!」ということを、無意識に感じとったからではないかと考えられますニコニコ

 でも、それは実は間違いなのですえっ。ミイラに残っている髪は、髪の組織構造からいうと「毛幹」という部分にあたります(髪の詳しい話は後ほどの回でニコニコ)。

 このような毛幹は、ほとんど水分を含んでおらず、その構成成分のほとんどが、ヘアーケラチン(ハードケラチン)という極めて強固なタンパク質で構成されており、生きた細胞はありません!!

 つまり、完全に「死んだ」組織なわけで、何千年も細胞が生きていて、髪が残っているわけではないんですねニコニコ。もし、今後、このような話題を聞いたときは、「何千年も残るなんで、ヘアーケラチンってタンパク質はどれだけ強固なんだ!!」って驚かれるのが正確ですねにひひ

 ただ、まわりにヒトがいらっしゃる場合は、間違いなく、「理屈っぽいパンチ!」っていわれると思うので、心の中に秘めておくことが大切かと存じますニコニコニコニコ


 さて、本日はそんな髪とニキビの関係にまつわることをご紹介致します。

 

『本日のトピックス

~髪はニキビの悪化に関係なしはてなマークはてなマーク


 皆さん、以下ダウンのような話を聞いたことがありませんかはてなマークはてなマーク

髪の毛が頬にふれているとニキビが出来やすくなったり、ニキビの悪化につながるから、まとめるか短くしなさいビックリマーク

 「聞いたことあるビックリマーク」っていう方、非常に多いんではないかと思います。

 確かに、髪には、皮脂やヘアケア製品に含まれる脂類、外部からの汚れが多く付着しています。

 これらの汚れが、酸化をされると、ニキビ進行の原因となる過酸化脂質や活性酸素発生の誘導要因となり、これが、常に、毛穴に接触すると、ニキビ悪化の要因となる可能性は否定できません。

 ただし、例えば、皮脂が酸化され、ニキビ進行の原因となるためには、すくなくとも、2~3日の日数を要すると考えられます。

 この時間、ずっと同じ位置に、髪が触れているとは考えられませんむっ。また、この期間ずっと、髪を洗わずにいるヒトは、あまりいないのではないでしょうか得意げ

 つまり、髪の毛が触れるからニキビになるっていうのは、あまり根拠がないことだということが考えられますニコニコ

 清潔な髪であれば、接触しても、ニキビの原因になることはないため過剰に意識することはないということですねニコニコニコニコ

 髪も皮膚も清潔にし、健康的に保つことが大切なんですね音譜音譜