新型コロナウイルスについてわからないことが多かった2020年初期、アウトブレイクが起きたダイヤモンド・プリンセス号で神奈川DMATの本部長を務められ、そのご経験に基づき、医療崩壊を防ぐため国の対策の基にもなった「神奈川モデル」を構築されたり、

コロナの出口戦略(俗称、阿南ペーパー)をまとめ、提言されたり、

常に医療や地域での現場対応からの学びを国レベルに広げられてこられた、阿南英明・神奈川県理事(医療危機対策統括官)。

 

他にも、藤沢市民病院副院長と、東京医科歯科大学臨床教授を兼任され、行政だけでなく、医療現場でも最前線でコロナ対応をされてこられた阿南先生を、私は心から尊敬しているのですが、

その阿南先生が、

なんと、

私の著書『公衆衛生の緊急事態にまちの医療者が知っておきたいリスクコミュニケーション』の書評を書いてくださっているのを発見!!

 

本書の出版社、医学書院のサイトに、いつの間にか、阿南先生による書評が掲載されていたのです。

 

その書評タイトルは、

「リスクコミュニケーションを体系的に学ぶことができる最高のテキスト」・・・!!

 


危機管理の最前線を誰よりも熟知されている阿南先生に著書を読んでいただけただけでも光栄なのに、過分なお言葉の数々に感動いたしました!!

 

書評すべてが光栄だったのですが、以下の部分が、特に嬉しかったです!

 

《以下、引用》

・・・私自身は病院の管理者として,また行政において新型コロナ保健医療施策の立案,運営の指揮に携わる立場として本書を読み始めた。改めてリスクコミュニケーションの理論的背景や標準的対応と実践を体系的に学ぶ最高のテキストに出会えたと思った。これは数か月間かけて学校のプログラムとして学んだら,さぞ面白い思考回路ができ上がるのではないだろうか。私は一般的な医学教育を修めた後に,臨床現場での経験,災害・危機管理対応のトレーニングと実践を経て今に至っているが,もっと早く本書に出会っていたら,この3年間の新型コロナウイルス感染症対応でも,もっと違うアプローチをしていたのかもしれないと思う。

・・・私から読者の皆さんにあえてお勧めするもう一つの方法は,あまり身構えずに,小説を読むように最初から気楽に通読することである。一見厚い本だが新型コロナウイルス感染症や福島原発事故など実例を挙げて,同じ事象を章ごとに異なる切り口で繰り返し,リスクコミュニケーション手法を説明しているので,自然に内容が理解できるようになっていく。なんといっても手にマーカーペンを持って重要な部位に線を引くという勉強スタイルが不要なのだ。なぜなら,事前に著者が重要部位に青のマーカーをつけてくれている。ニクイ演出ではないか!

 

《引用おわり》

 

 

阿南先生の書評を、何度も繰り返し拝読し、改めて「がんばって書いてよかった」と実感するとともに、本概念をしっかり広めなければという使命感がより高まっております。

 

まだ本書を読まれていない方は、阿南先生のオススメの読み方=小説を読むように最初から気楽に通読してみてください♡