今回の新型コロナパンデミックは、その長期化から、いわゆるコロナ慣れが起きてしまいました。
 
また危機下では、脳が疲れやすく、注意も散漫になりがちになることが、米国CDCにより指摘されています(詳細は、私の著書『クライシス・緊急事態リスクコミュニケーション』をご参照ください)。
 
そんなコロナ慣れした人や、脳が疲れている人に、予防行動をとってもらうために役立ちそうな、注意を喚起させたり、気づかせたり、控えめに警告したりし、人々の行動をより良いものにするように誘導する方法があります。
 
それが、「ナッジ」。
 
『公衆衛生』のリスクコミュニケーション連載ですが、11月号では、このナッジについて、ご紹介しました。
 
ナッジについてや、コロナパンデミック下でナッジがいかに活用されていたか、ご興味のある方は、ご一読ください。
 
蝦名玲子.コロナ慣れや脳が疲れている人へは「ナッジ」で対応.公衆衛生関係者が実践したい クライシス・緊急事態リスクコミュニケーション.公衆衛生85; 11: 772-776, 2021.