【心理操作】その施術は本当に受けたい施術ですか?胸に手を当て考えよう! | 美容外科医・Dr.安嶋“あじ先生”のブログ『あじブロ』

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あじまビューティークリニック・院長の安嶋康治(あじまやすはる)です。

クリニックで行っている美容医療のご紹介から、プライベートのお話まで、色々な事を書いています。
是非ご覧ください(^^)

◆形成外科専門医◆

こんにちは!

いつもブログをご覧くださり、ありがとうございます!



今回は、身近に潜んでいる、でも気づかず陥りやすい心理現象について、ちょっとお話ししたいと思います。


文章ばかりですが、読み取る力🟰患者力!しっかり読んで、自分の判断力を磨きましょう!


最後までぜひ読んでみてください!




SNSの美容医療情報、本当に信じて大丈夫?


SNSやショート動画、広告などで、美容医療の情報が溢れている昨今。溢れ過ぎてもう洪水です。おなかいっぱい。



皆さんは、スマホに勝手に表示され気軽に得られる情報が本当に正しいものか?ご自身に合ったものか?冷静に見極められていますか?



インスタなどで「おすすめ」で何度も流れてくる施術の動画。

「この施術すごい!」と紹介するインフルエンサー…

「このクリニックしか勝たん!」と絶賛している投稿…。

そういったものを見て、無意識のうちに「やらなきゃ損かも」「私も受けたい」と感じた経験が、皆さんにもあるかもしれません。

物を買う時なんかもそうですよね。ネットで何度も表示されて、残りわずか!なんて言われると、「欲しい」という気持ちを超えて「買わないと世の中から取り残されるかも!」なんて思ったりしてしまいます。そんなわけないんですけどね!



その感情には知らないうちに“心理的な仕掛け”が作用していることもしばしばあるようです。


私は心理学の専門家ではありませんが、美容医療の現場で日々感じる疑問や違和感をもとに、マーケティングや心理学を学んだ知識(かじったくらいですが)を整理しながらまとめてみたのが今回のブログです。



「え〜この施術良さそう!韓国発の新しい治療か〜私の好きなYouTuberの〇〇ちゃんイチオシ、かぁ…私も受けてみようかな!」


…いや!

あかんぞ!?


そんな風に、少し立ち止まって判断を見直すきっかけになれば嬉しいです。



美容医療の「あるある」に当てはめながら、3つの代表的な心理現象をご紹介したいと思います。








◆1. 同調行動(Conformity)


同調行動とは、周囲の人の意見や行動に合わせたくなる心理傾向です。
「浮きたくない」「仲間外れが怖い」「みんなと一緒が安心」といった気持ちが無意識に働く状態です。


▶︎美容医療の場面では?
・「友達がやってるから自分もやりたい」
・「職場で話題になってるから自分も受けないと取り残される」



でも、大切なのは、ご自身の悩みや希望に本当に合っているかどうか?です。


誰かの成功例が皆さんにとっての成功とは限りません!



似たような現象に、「バンドワゴン効果」や「社会的証明」というのもあるみたいです。
興味がある方は、ぜひご自身で調べてみてください!←この能動的行動が重要です!笑







◆2. インフォメーショナル・ソーシャルインフルエンス


横文字〜。自分はこういうの苦手!笑


これは「自分ではよく分からないから、詳しそうな人の言うことを参考にしよう」と考える心理らしいです。


専門的な分野で判断が難しいときに、自然と起きやすい傾向なのだとか。


美容医療なんて、まさにそうじゃないですか!?

医学的な専門用語で難しい理屈を言われたらもうお手上げ!先生やカウンセラーさんがお勧めするなら全部受けます!みたいな。やばいやばい!

あと、スマホの契約時に説明される料金プランとか、自動車や医療などの保険のプランとか…意味わかんないですよね。




▶︎美容医療の場面では?
・フォロワー数の多いインフルエンサーの発信を鵜呑みにする
・ネットのまとめ記事やランキングに頼りすぎてしまう



本当に良いものを載せてくれているインフルエンサーさんもいれば、クリニックからお金をもらってPR投稿として載せているインフルエンサーさんもいます。


そして、ネットのまとめ記事やランキングも、大抵はクリニックがそのページを管理している業者にお金を払っていたり、そもそもまとめ記事を書いているのがそのクリニック自体だったりします。


ひと昔前で言えば、本屋さんに「〇〇の名医」みたいな本が並んでいましたが(今もあるのかな?)、あれなんかも、出版会社から「この本を出版するので1ページ100万円で掲載しませんか?内容はご自身でアピールしてください!」みたいな勧誘が来るんですよ。ビックリですよね!あたかも発刊元が詳細を調査しましたみたいな感じになっていますが、実際は全く異なる仕組みです。ただ広告が本になっただけです(笑)

今はネット記事のランキングがそれと同等と言えるのではないでしょうか?

あじクリにも「ネット記事に載せませんか?」と営業の電話がかかってきますが、全てお断りしています。良いと思ったら勝手に載せてくれ!笑




おっと、脱線しました。



こうした情報が参考になることもあるのですが、最終的にはご自身の目と感覚で納得できる選択をすることが大切だと思います。



一番信用できる情報は、本当に仲の良いご友人やご家族の体験談なのでしょうが、なかなか難しいですかね?

ちなみに、あじクリは広告も出していないし業者にお金も払っていないので、そういうまとめ記事を見てきたという患者さんは皆無で、受診される患者さんの半分くらいは「知人からの直接の紹介」です。そういうクリニックはネットでちょっと調べたくらいではなかなか出てこないのですけどね…。








◆3. 恐怖マーケティングと「やらないと損する」心理


「今すぐやらないと取り返しがつかない!」「期間限定!」「あと○名だけ!」など、焦りや不安を煽るような表現に、心を動かされることはありませんか?


これは、人の判断力を鈍らせる心理的な働きがあるようです。

私もネットショッピングとかであります!あ〜どうしよどうしよ〜売り切れちゃう!ポチ。みたいな。で、届いたら「なんじゃこりゃ!?」ってなります。



▶︎美容医療の場面では?
・「早くしないと枠が埋まる」と焦って予約
・「今が最後のチャンス」と感じて急いで申し込む


もちろん、適切なタイミングで受けることは大切ですが、焦らずじっくり考える時間こそ、後悔のない選択につながると思います!








◆ご自身の目&心で、落ち着いて選ぼう!


「自分に本当に必要な施術なのか?」

「信頼できる医師がいるクリニックか?」


こうした視点で判断することが、後悔なく美容医療を受けるために必要です。



流行や誰かのおすすめではなく、ご自身の悩みや想いにしっかり向き合って選ぶことが大切!

一旦SNSから離れ、深呼吸し、今本当に自分が受けたい施術なのか?本当に悩んでいることなのか?を落ち着いて考え直してみましょう。




ちなみに、あじクリでは、皆さんが望む変化やお悩み、ご自身のお顔の状態にしっかり向き合ったうえで、本当に必要な施術だけをおすすめし、メリットもデメリットも丁寧にご説明しています。


その場で契約を迫るようなことは一切なく、「一度ご自宅で考えてから申し込んでくださいね」というスタンスを大切にしていますので、どうぞ安心してカウンセリングにいらしてください。





■まとめ:美容医療で失敗しないための3つの注意点

・他人が「いい」と言うことが、自分にとっても「いい」とは限らない!

・「いいね!」の数や、何度も表示される広告が、その施術の良さを証明するものではない!

・「よくわからないからとりあえず従う」ではなく、情報の出どころや背景にも目を向けよう!




今回は以上です!

皆さんの美容ライフの一助になれば幸いです♪







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