春の初めに | 北海道、道東の小さな宿の歳時記

北海道、道東の小さな宿の歳時記

美幌峠、屈斜路湖、摩周湖など
北海道、道東の豊かな自然に包まれた小さな宿から
日々の風景などをお届けします

ようやく冬も終わり
穏やかな春の空気に包まれてきました。
朝の冷え込みもすっかり優しくなって
雪解けの潤いを含んだ空気が癒してくれる
春の初め。

 

 

霧の屈斜路湖 池の湯で

 

気紛れな空が真っ白な霧を下したある日
朝のうちに晴れるかと思っていましたが
この日はなかなか空は見えず
それが却って幻想的な風景を魅せてくれました。
一見、残念に思える天気も
感じ方で魅惑的に思えてきます。

 

 

散歩道の脇道

 

 

木立が霧に霞んでいました

 

厳しい寒さの去った朝の散歩道。
何もない原野と畑の間を歩くのも良いもので
何も考えずにボーっとしながら足を運べば
何の映えもない風景に
寧ろ心が落ち着いて。

 

 

朝の硫黄山は誰も居ませんでした

 

早くに起きた朝
いつもなら夜明けの空を求めて峠や湖に行くところを
この日は水蒸気の立ち上る硫黄山へ。
真っ白な煙と荒々しい岩肌の
朝陽に照らされる風景。
早朝に行く人はあまり居ないかも知れませんが
砂礫の大地と岩山の異世界感は
この時間、尚更に迫力を感じます。

 

 

 

 

南からの風に変わると
空の機嫌も気まぐれで
時には忘れ物でもしたかのように雪の舞うこともあり
ただ季節は確実に進んで
晴れた日は上着の要らない暖かさ。
遠慮気味だった春は
もうすっかり馴染んだ様子です。