今月から、数年前から続けている在宅ワークに加えて、事業拡大のために外で数時間だけ働く生活をはじめることにした。
新卒で社会に出た20年以上前、就職氷河期世代の真ん中にいた頃の自分からすれば、こんな自由な働き方は想像もつかなかったと思う。
当時はまだ昭和の猛烈な価値観が強く残っていて、仕事といえば「歯を食いしばって耐えるもの」が当たり前だった。
新卒の時。親世代が大切にしていた大量の年賀状やお歳暮といった慣習に、正直「ただただ迷惑で無駄な文化だな」と冷ややかな違和感を抱いていたことを覚えている。
それでも、氷河期世代の私たちはその違和感を押し殺して働くしかなかった。
税金の仕組みに疑問を持つ余裕すらなく、残業や休日出勤も当然の空気。
「石の上にも三年」という言葉を自分に言い聞かせ、疲れ果てて朝起き上がれなくなるまで自分を追い込んでいた。
それから20年が経ち、世の中では働き方改革が叫ばれ、職場の空気感はガラリと変わった。
Z世代の大学生の娘を見ていると、固定シフトすら嫌がり、アプリを使った単発バイトでその日限りの現場を軽やかに渡り歩いている。
組織に縛られず、スキマ時間を効率よく使って働く姿を目の当たりにすると、かつて私たち氷河期世代を縛りつけていたあの重苦しい空気は、完全に過去のものになったのだと実感する。
世間では本業の賃金が上がりにくく、共働きでなければ家計が回らない現実や、老後も一生働かなければならない不安が語られることも多い。
けれど、一つの会社に身を捧げて倒れるまで耐え抜くしか選択肢がなかった時代に比べれば、今の時代はワーキングマザーにとっても働き方の選択肢がずっと広がっていると感じる。
私自身、正直なところ仕事に過度なやりがいを求めていない。
何よりも一番大切なのは、子育てとの両立だ。
忍耐で自分をすり減らす働き方は、もうしたくないのだ。
昔は仕事のストレスから体を壊すことが多かった。
不眠やら胃潰瘍やら…そんなのはもうまっぴらだ。
自分がこれまで培ってきた専門資格やスキルをしっかりブラッシュアップし続け、スキマ時間を活かしていく。
それが、今の私にとって一番しっくりくるスタイルだ。
子育てしながらの共働き世代を取り巻く環境は決して甘くはない。
働き方改革が浸透してきた今だからこそ、自分らしいペースで仕事したいなぁ…。

