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国立(くにたち)昭和大衆音楽同好会

昭和(1926〜1989年)のジャズ、ブルース、ラテン、ロックなどの音楽を独断と偏見で紹介!

  ラテン音楽を聴き始めて半年ほどになる。主要なもので聴いたことがないものはまだまだ膨大にあり、楽しみながら探求している。

 で、戦前や1950年代ぐらいまでのキューバ音楽を探るのに重宝するのが、このコンピレーション。中村とうよう編集「キューバ音楽の真実」。2003年にライスレコードから出た作品。

 
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  キューバ音楽やサルサに思いつくままいろいろ手を出した後、確認するようにこのコンピをたまに聴くと、新たなキューバ音楽の魅力に気付く。ああこっち方面も聴かなきゃなってのが出てくる。さすが中村とうようさん、風化しない役に立つ選曲集を残してくれた。聴いたのはこの半年ぐらいのことではあるが、ベニー・モレーも、オルケスタ・カシーノ・デ・ラ・プラ―ジャも、セリア・クルースが在籍したラ・ソノーラ・マタンセーラも、マンボの創始者の一人アンセルモ・サカーサスも、このCDで知った。
 
 昨日このコンピを久々に聴いて、これは!と思ったのが、ホセー・アントニオ・メンデス「至福なる君」。キューバ音楽の重要ジャンル“フィーリン”の名曲(50年代初頭の録音?)。艶のあるヴォーカルとムーディーな雰囲気が迫ってきて、最高じゃないですか!めちゃくちゃグッとくる。

 

 

 さて“フィーリン”とは何か?ここはせっかくなので、とうようさんの端的な解説を。
ここでフィーリンというものをご紹介しておきたい。これは手短かに言えば、ボレーロのモダンな解釈、ということになろう。モダン・ジャズ的な手法を下敷きに、ラテン世界独特のセンティメンタリズムをクールな感覚で表現しようとする流れを、こう呼ぶ。(中村とうよう「キューバ音楽の真実」ライナーノーツより)
  そして、こんな解説も。
彼(ホセー)は10年ほどメキシコにいて、キューバ革命の直後に帰国し、それから本国でもフィーリンは盛り上がった。キューバではエレーナ・ブルケがフィーリンの最高の歌手であり、かつてエレーナと一緒に歌っていたオマーラ・ポルトゥオンドもフィーリンを基盤に幅広い感覚を身に付けた人だ。こうしたフィーリンの動きは、マンボの発展とほぼ同時期に進行しており、20世紀後半のモダンな音楽感覚をキューバに確立したという意味でも、相通ずるものがあったと思う。(同上)
 ここでとうようさんが触れてるオマーラ・ポルトゥオンドって、この前書いたブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのあの女性かー。
 先人の残した音楽と言葉を、焦らずにじっくり味わっていこうかなって感じです。(後藤敏章)