今、自前の教室以外に、所属事務所のクラスと朗読のサークルに指導に行っている。
いつも苦労するのが、テキストだ。
本屋でパラパラと眼を通し、面白そうなのを数冊買って帰る。
家でしっかりと読むと使えないものが多い。
メンバーの特徴や実力を頭において読むとこれは使えないとなるのだ。
おかげで、読みかけでおいてある本がたくさんある。
時々それらの本を手に取ってみる。
読み始めると、これが面白かったりする。
先日買った短編集は、使えそうになかったが、面白いのでそのまま読んでしまった。
何かに使おうと思って本を読んでいると、面白さが半減してしまう。
不純な動機だ。
本は純粋な気持ちで読みましょう。
文学は文学として・・・。
演劇も同じだ。
何かの役に立つと思って見てもらいたくない。
役に立つ芝居と、役に立たない芝居があるわけではない。
面白い芝居と、面白くない芝居があるだけだ。