不純な動機 | 平岡秀幸 ・ ブログで読む演技論

平岡秀幸 ・ ブログで読む演技論

京都を中心に演劇活動をしています。
演劇、特に演技について、
また世の中のことなど気になること、
考えたこと、思ったこと、見たこと、やったこと…。
色々発信していきます。

 今、自前の教室以外に、所属事務所のクラスと朗読のサークルに指導に行っている。

 いつも苦労するのが、テキストだ。

 本屋でパラパラと眼を通し、面白そうなのを数冊買って帰る。

 家でしっかりと読むと使えないものが多い。

 メンバーの特徴や実力を頭において読むとこれは使えないとなるのだ。

 おかげで、読みかけでおいてある本がたくさんある。

 

 時々それらの本を手に取ってみる。

 読み始めると、これが面白かったりする。

 先日買った短編集は、使えそうになかったが、面白いのでそのまま読んでしまった。

 

 何かに使おうと思って本を読んでいると、面白さが半減してしまう。

 不純な動機だ。

 本は純粋な気持ちで読みましょう。

 文学は文学として・・・。

 

 演劇も同じだ。

 何かの役に立つと思って見てもらいたくない。

 役に立つ芝居と、役に立たない芝居があるわけではない。

 面白い芝居と、面白くない芝居があるだけだ。