<2019年10月17日>

青森県五所川原市金木町の「斜陽館」めぐり。

太宰愛用の「二重廻しマント」を試着してから、

奥の「文庫蔵」へ向かいました。

この蔵へ通じる石段が、小説「津軽」に出て来るそうです。

 

蔵の前に小さな「太宰治像」がありました。

 

作者は中村晋也氏で、猫背で苦悶しながら散歩する太宰の姿。

町内の芦野公園にある像の原型とのこと。

 

小さな像の向こう、石段を上がった先に「文庫蔵」があります。

太宰愛用の品や原稿、二重マントなどが展示されていますが

内部の撮影は禁止でした。

 

「文庫蔵」から順路に従って庭に沿った小部屋「小間」へ来ました。

「太宰治誕生の部屋」です。

 

1909年(明治42年)6月19日、父源右衛門、母夕子の6男10番目の子供として

この部屋で生を受けました。

裏階段北側10畳間で、叔母きゑの居室だったそうです。

幼少期の太宰はこの部屋で、きゑの娘や子守のタケと共に暮らしました。